社会・歴史教科書の副教材として
『なぜ、日本は戦争をしたのか? 〜17の質問から読み解く歴史物語〜』(清田直紀)
を読みました。
著者は現役の中学校社会科教師です。
縦軸の歴史的背景や、地政学的視点なども含めて、大事な内容が押さえてあると感じました。
子ども向けで、ページ数も多くないので、省かれている内容もありますが、教科書には載っていないが重要と思われる事実を知ることができます。
小学生でも理解できる内容ではないかと思いました。
宮城県で主に使われている東京書籍の小学校社会科教科書は、当時の日本の立場や背景の記載が十分ではないと感じます。
中学教科書は選択肢はありますが、採択される教科書によりますので似たようなものです。
特に、歴史を学ぶ時に大切にしなければならない3つのこととして挙げられている
1.事実を知る
2.先人の想いを想像する
3.自分の頭で考える
はその通りだと思いました。
ただ、
当時は悲惨だった
日本は悪いことをした
といった認識を得るだけでは、歴史を学ぶ意味がありません。
今の学校教育では、上記の3つの点が満たされているでしょうか。
知る事実に不足があれば、その解釈も十分なものにはなり得ません。
ぜひ、中学校や小学校の社会科授業の副教材として使ってほしいです。