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"バレエ団生活で学んだトウシューズの加工" 踵の靴擦れや脱げてしまう時の加工法🌟写真付き


トウシューズが脱げてしまう...
トウシューズでの踵の靴擦れがひどい...

ということありませんか?

トウシューズはキツめの方が良いと言われてるけど、キツめにするとドゥミの時に脱げてしまうし靴擦れで痛い...

好きなトウシューズの種類は踵が浅いからいつも脱げないか心配...

レッスンやリハーサルで踵が脱げるから、もっとゴムや紐をちゃんと付けなさい!と怒られるけどこれ以上キツくするのは嫌だ。

踵が気になって集中できない....

そういうお悩みあると思います。

私は舞台の上で踊る時、2番目に恐れているのはトウシューズが脱げることなんです。
(1番目は振付が全部とんでしまうこと笑)
舞台に立つときは集中したいので、極力心配事は無くしたい。

少し前まではゴムをキツくする事で心配を少なくしていましたが、
血が止まるし痛い。
無理に履いてると踵の皮がめくれて血だらけに...

先輩に聞いたり、別の方法を考えて
自分に合った1番の加工方法を見つけました🌟

今日は私が踵のストレスを無くした加工方法を写真付きでお教えします🤭


今回登場するトウシューズ

今回写真に登場するトウシューズはグリシコのフェッテプロフレックスです💡

グリシコはこの加工方法、とてもやりやすいです。
後はブロック、ゲイナーミンデンもこの踵の加工をした事がありますが、ゲイナーが1番難しかったです🤣
後にゲイナーが難しかった理由も書きますね。


①踵内側の縫い目をほどいていく

トウシューズの踵の内側にきているこの縫い目を少しずつ左右対称にほどいていきます。

リッパー
(切りにくい縫い目を切る時に便利な裁縫道具)があれば1番ですが、
小さいハサミ(糸切りバサミ)でもOK🙆‍♀️

ポイントは
💡左右対称であること。
💡土踏まずの方までほどきすぎないこと。
💡踵の外側の縫い目をほどかないこと。

写真①


黄色い矢印が指す部分の縫い目をほどきます。

ほどく範囲としてはこれくらい↓

写真②


横から見たらこれくらい↓

写真③

こちら完成形の写真です🤣⬆️
詳しい説明はここから....



②引き紐を縫う

グリシコプロフレックスには引き紐がついています。

これはトウシューズを足にフィットさせるものなので、できれば取りたくないですよね。
踵の引き紐(引きゴム)をおおう部分をほどいてしまうので、踵部分にある紐は切ってしまいます。

その前に!!
写真②をご覧ください。

丸のついている部分で引き紐(引きゴム)をしっかり縫いとめています。

針で紐(ゴム)の部分にも針を刺して絶対に動かないようにガツガツと留めていきます。
引き紐(ゴム)を引っ張ってもゴムが抜けなければOK🙆‍♀️
それを確認してから踵部分の引き紐を切ります✂️

こうする事で足の甲の部分はしっかり引き紐でフィットさせる事ができます。


③ゴムの付け方

ここまできたらあと少し✨
トウシューズにはリボンとゴムをつけますよね。

私はゴムをバッテンにつける派ですが、一本の輪っかでつける派も多くいると思います。
脱げやすい方や、踵が気になる方は
バッテンに付けるのがオススメ!

今回のこの加工をしたときのゴムの付け方をご紹介します。

写真④


写真③までの新しいものではなく、
私の使い古した物なので縫い方も雑ですみません😭

ゴムはこのように、
元々引き紐がある縫い目の下のラインから外側につけます。

ゴムは絶対内側につけなさい!と指定があるお教室もあると思いますが、その場合は内側に付けてくださいね🤣

ただ、私の周りのダンサーはほとんど外側につけています。踵への負担も減りますし、違和感もなくなります。

そしてこの加工をした場合は、
ゴムとゴムの隙間はほぼ指一本くらいのところにしてみてください!

そうする事で踵のフィット感が違います💡

④before & after

ここまで踵の加工方法、いかがでしたでしょうか??
まだ③のゴムをつけていない状況ですが、
新品のトウシューズでのビフォーアフターです🩰


写真⑤


このひと手間を加えただけで、
脱げにくく踵の靴擦れもしない安心感が見た目からも伝わりますよね🤣✨

これは本当にオススメの加工方法。
是非踵の悩みがある方やってみてください!
コメントで質問も受け付けます😊


⑤踵の加工がやりにくいトウシューズ

この加工がやりにくいトウシューズもあります。
最初の方でお話しした通り、
私が加工した中だとゲイナーのトウシューズが難しかったです。

なぜやりにくかったかといいますと、
まず内側の踵の縫い目をほどきますよね。

今回紹介したグリシコは内側の縫い目を取ると外側に面している布はついたまま、引き紐が覆われていた布がただ開く状態になります。

ゲイナーの場合、踵の内側の縫い目をほどくと外側の縫い目も一緒に外れて
引き紐を覆っていた布が完全に外れる状態になります。

そうなると引き紐を覆っていた布をまた踵に縫い合わせないといけません。
さらにゲイナーは布自体が硬くて針が通りづらく、なかなか思うようにいきませんでした😂

それがゲイナーの加工が難しかった理由です。
なのでゲイナーを履いていた時期は踵は加工せずに履いていました🌟

⑥最後に

トウシューズはとてもたくさんの種類があって、自分の足に合うものを見つけるのはとても大変です。
バレエ団に入ってからもダンサー達は常により良いものを探します。
今、自分に1番合っているトウシューズをさらに快適に踊りやすくするために加工します。

今日は踵の加工方法でしたが、
つま先部分のかがり方についても投稿しようと思います🌟

最後まで読んでいただきありがとうございました😊

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