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心に刺さるビジョンの伝え方!
ビジョンをどのように伝えれば部下の心に刺さるのか?
私の長年の課題は、チームを一つにして、行くべき方向に向かって、チームの協力体制を作ることでした。
そのためにはチームや組織のビジョンを作り、メンバーがそのビジョンを自分ごとにしていただく事でした。
しかしどんな素敵なビジョンができても、メンバーの指示がもらえないビジョンは、絵に描いた餅と同じになってしまいます。
そこでいろいろと工夫をしながらビジョンの効果的な伝え方を試行錯誤してきました。
我々、リーダーにとって最も大切なことは、ビジョンを分かり易く具体的に部下やメンバーの心に刺さるように伝える事だと思います。
以下、私が考えているリーダーとしてのビジョンと、そのビジョンをどのように伝えればメンバーの心に刺さるのか?
私のビジョンの例を元に、お話ししたいと思います。
皆様は、リーダーとしてビジョンをメンバーの方々に伝える場面を想定してお読みください。
PREP法とストーリーテリングで伝える、最強のビジョンの伝え方
効果的にビジョンを伝える方法として、私はPREP法+ストーリーテリングで語る方法を、大垣塾に参加されるリーダーの方々に推奨しています。
まずPREP法とは
・結論 (PointのP)
・理由 (ReasonのR)
・具体例 (ExampieのE)
・結論 (PointのP)の英語の略です。
そしてこの具体例Eの所には、自分の生の経験、ストーリーをいれて説明する方法です。
このEには私の体験した事例をそのまま入れて説明します。
PREP法+ストーリーテリング 早速やってみると。
P 結論 (ビジョンの文章)
私のリーダーとしてのビジョンは、
「ぶっちゃけ話のできる、心理的安全性の高い職場を作り、
部下がイキイキと行動し、経験から学んで成長する、
笑顔あふれる強いチームを作るリーダーになる」ことです。
R理由
このビジョンを私が目指している理由は、
現代はVUCA(ブーカ)の時代、すなわち不安定・不確実・複雑・曖昧、
な時代になっています。
そんな時代において、リーダーが答えを持っている問題や課題は、
限りなく少なくなっています。
そのため、現代において成長を続けるチームは、
有能なリーダーがメンバーを引っ張って行くのではなく、
答えの見つからない課題に向かって、
メンバー同士でチャレンジやトライアルを繰り返し、
力を合わせて正解に近づいて行く取り組みができる組織やチームが、
時代をけん引して行くものと確信しています。
そのために、特に大切な事は、
ふっちゃけ話のできる心理的安全性のある職場を作り、
メンバーが主体的に働くことで、創造性が発揮され、
やりがいや成果が生まれる職場を作って行けるリーダーシップが
必要であると考えるから、私はこのビジョンを掲げています。
E 具体例(ストーリーテリング リアルな体験や事例)
私は長年鉄道会社に勤めていました。私の若い頃の上司は、
コントローラー型のリーダーが多く、
常に上から一方的に指示を出すタイプでした。
「あれをやれ、これをやれ」と命令され、
私たちは従うしかありませんでした。
このようなトップダウン型のリーダーシップは、
答えが明確な課題には、一定の成果を上げましたが、
過去の経験則が通用しない業務や、
時代が変化し不確実な状況が増えてくると、
チームは伸び悩み、
メンバーのモチベーションも下がり停滞してして行きました。
特に40代、私は上司から猛烈なパワハラを受け、
苦しい時代を過ごしました。
新しいアイデアや見直しを提案しても、
全て却下される経験を何度も重ねて疲弊して行きました。
そんな中にあって、私は強く思いました。
「これからの時代は、人間の主体性や積極性・能動性が花開かない限り、
組織やチームは絶対成長しない」と。
苦しい環境の中で、リーダーとして、部下の意見を尊重し、
主体性を引き出すことの大切さに気づいたのです。
その後、私は自分がリーダーとなり、全く異なる新しい仕事を任され、
リーダーシップを取る機会を得ました。
そして私は、部下に自由に意見を述べてもらい、主体的に行動してもらうことに最も力を入れたリーダーシップスタイルを選択しました。
すると停滞していた組織やチームが生まれ変わり、
私はその様子を目の当たりにし、
その経験をいくつかの職場で重ねて行きました。
これにより、リーダーとしての最も大切な役割は、
部下が主体的に働き、やる気とエンゲージメントを高める環境を作ること、が最も大切な視点だと確信しました。
P 結論
従って、私のリーダーとしてのビジョンは、
「ぶっちゃけ話のできる、心理的安全性の高い職場を作り、
部下がイキイキと行動し、経験から学んで成長する、
笑顔あふれる強いチームを作るリーダーになる」ことです。
以上がPREP法+ストーリーテリングのビジョンの伝え方です。
いかがだったでしょうか?
あなたもご自分のビジョンを時々チームのメンバーに語ってみてはいかがでしょうか?