50代はシニア思春期!本当の幸せを見つけるための第一歩
「50代はシニア思春期!」とは?
56歳、人生のどん底で気づいたこと
私は56歳のとき、突然会社のポストを外され、子会社への出向を命じられました。
それまで仕事一本で生きて来た私は、いわゆる「燃え尽き症候群」のような無力感に襲われ、「もう自分の人生は終わった」と感じる日々が続きました。
そして、定年までの残りの時間を、ただカウントダウンするだけの日々を送っていました。
そんな中、平日の時間ができ、図書館やスポーツクラブに通うようになりました。
そこで目にしたのは、10歳以上年上の方々が、1日中時間をつぶしている光景でした。
図書館で雑誌を眺める姿や、居眠りする高齢男性。
スポーツクラブに一日中いて、お弁当を広げる様子を見ては、ふと「自分もこのままこうなって行くのか?」と何となく恐ろしくなりました。
さらに、憧れの先輩との食事で聞いた言葉が私を突き動かしました。
「定年後は本当に長いぞ! 何もすることがなくて、自分が朽ち果てていくまで、ただ時間が過ぎていくのを待つような気がして。寂しいよ。・・・」
その言葉に衝撃を受け、自分の未来に危機感を覚えました。
自分の幸せはどこにあるのか?
私はコーチングを学ぶ中で、アドラー心理学に巡り合いました。
そして、「自分はこれから本当は何がしたいのか?どうなったら幸せなのか?」を必死で考え始めました。
そして、コーチングを受けた結果、自分の中に長年埋もれていた「リーダーシップ」に対する情熱を思い出しました。
40代の頃、私は猛烈なパワハラに苦しみました。
しかし、その経験が「本物のリーダー」を育てたいという強いエネルギー・想いを生み出しているのを感じたのです。
これまで通算で20年間企業の人事部門で人材育成、特にリーダーの育成に取り組み、さらに自分でもリーダーとして苦労を重ねて来た経験を生かし、リーダー育成に挑戦したいという想いが出て来たのです。
小さな一歩から始める勇気
私はまずセミナー講師になるための講座を覗いてみました。
それまでほとんど自分に投資する事は無く、いつも企業から与えられる教育で満足してきました。
わずか20万円ほどの費用を出すのに時間がかかりました。
そして講師養成コースにて学ぶことを決意、憧れの道に向かっての学びをスタートしました。
次にコーチングを学びました。
若い受講生たちと肩を並べて約3年間、多くの刺激を受け、成長しました。そしてさらに起業塾にも大金を支払って通い、とうとう60歳で独立を決意しました。
独立には不安もありました。
「仕事が無くて収入がなくなったらどうしょう?」とか、
「何も仕事が無くて暇になり、時間を持て余す事態になったら、何をしようか?」
「家にいる事が増えて、家内との関係はどうなるのか?」…等々。
考えれば考えるほど不安になりました。
しかし、それ以上に「本当にやりたいことをやらないで終わりたくない」という思いが勝りました。
それは長年上司からのパワハラを受けて来たつらい経験、マイナスのエネルギーとも呼べるものが作用していたように思います。
結果、3年後の63歳の時に会社を自主退職し独立しました。
その後5年が過ぎ、現在68歳となった今、私は心から充実した日々を過ごしています。
全く暇な時間はなく、自分のやりたいことを勧めるために時間が足りないくらいです。
自分の経験談や、失敗談をブログやメルマガにしたり、
キンドル本を書いてみたり、
動画を作って若い方々の参考としていただいたりと、
やりたいことがたくさんあり、楽しく充実した時間を過ごしています。
こんなことなら、もっと早く始めても良かったと感じるほど、毎日がやりがいに満ちています。
50代は「シニア思春期」
50代は人生の第二章への橋渡しの時期です。
これからをどう生きるか、真剣に考える必要があります。
これまで家族や会社のために走り続けた方も、いよいよ「自分自身」を基軸に考えるときです。
私はこう提案します。
1ミリずつでもいいので、自分が本当にやりたいことを見つけて、そこに向かって行動を始めてください。
アクションを起こすことで、そのプロセスが思いのほか楽しく、何が自分にとって楽しく、生きがいなのかが見えてきます。
私が見つけた答えは「リーダーシップを教えること」でした。
あなたにとっての答えは何でしょうか?
60歳以降に始まる人生へ向けて、橋渡しとなるのが50代です。
ぜひ自分らしく輝ける未来を感じてください。
現在私は、50歳前後の方々を対象に、私の体験談も踏まえた「新しいキャリアの考え方」について、ワークなどを入れた楽しい研修や講演活動もしています。
ご興味のある方はお問い合わせください。
☞ 旭コンサルテイングHP