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履歴書バリキャリ、でもメンタル弱めな人の転職活動 ~それはインポスター症候群なのか

「すごいのは会社であって私じゃない」気持ち

私の履歴書は、一見キラキラに見える。世間で人気の外資企業が複数入っているから。

人に相談したり、転職の相談をするたびに「あなたは大丈夫でしょう」とよく言われる。

その度に、その言葉と自分の内面とのギャップに戸惑う。

その戸惑いを一言で言うならこうだ。

「いやいや、すごいのは会社であって、私じゃないんですよ?」

 確かに自分がいた会社やサービスはすごい。事業も仕組みも長期にわたって成長してきたことも、本当に尊敬しているし、経験できてよかったなあ、ってしみじみ思っている。

周りの同僚には、起業して確実にビジネスを立ち上げていく人やら、役員になる人やら、投資家になる人やら、海外拠点に異動する人やらがごーろごろ。

彼らなら「その成果、私が貢献しました・作りました」といえるのだろう。

だが、私は15年以上のキャリアでずっといわば平社員(日系でいうところの主任どまり)なのだ。

おくびにも「その成果、私が貢献しました」と言う気は起きない。

転職活動で大工は「大聖堂を造った」というだろうか?

仕事への向き合い方の話でよく出てくる寓話の一つに、"3人のレンガ職人"の話がある。

「3人のレンガ職人」のストーリーとは、おおよそ次のような内容だ。
 旅人が、建築現場でレンガを積んでいる職人に「何をしているのか」と聞く。
 1人目<見れば分かるだろう。仕方なくレンガを積んでいる>
 2人目<家族を養うために、レンガ積みの仕事をしている>
 3人目<歴史に残る大聖堂をつくっている>
 1人目は単純作業として、2人目は生活のため、3人目は、後世の人々の心のよりどころとなる大聖堂を建てようとレンガを積む。同じ作業をしていても、何を目的とするかによって、感じ方は違ってくる。同じ働くなら、夢を持って働く「3人目の職人」でありたいとの訓話だ。

https://mainichi.jp/articles/20211231/k00/00m/040/155000c

この話をそのまま受け取ったわけじゃないが、自分も働くなら、3人目のようにありたい、とは思ってきた。

が。

3人目が転職するときに「私は大聖堂を作りました」って言ったらどうよ?

なんか、「お前、ちょっとさすがに盛りすぎ」ってならない?

私にとって、自分が転職活動をするときに感じる違和感はちょっと誇張しすぎだけど、この"盛りすぎ"感があるのである。

それはインポスター症候群なのか

そしてこういう話をすると、さらに出てくるのが「インポスター症候群」である。

私の性別が女性なこともあり、「それはインポスター症候群」でしょう、と言われるのである。

そうかもしれない。

確かに、レンガ職人としては、きちんとそのサービスがいいものになるよう細かい改善もしたつもりだし、周りの職人から信頼を得るようそれなりの努力はしたつもり。

でもまあ、いってもレンガ職人のままだったのよ。親方ではない。

個人事業主をして、私をレンガ職人として必要としてくれるところは結構あるなあ、ということもわかったし、もうちょいレンガ職人以上のこともできそうだな、というのもわかったのだけど。

でもでも、私は今でも「なんか盛りすぎたレンガ職人」の気分から脱する方法を探している。

脱する方法があるかnote書きながら模索してみる

ここ2カ月弱、個人事業主でそれなりに満足していた自分に、そのほかの選択肢が提示され始めて上記の"レンガ職人"問題にまた突入してしまった。

折しも、自分が参加するコミュニティでnoteチャレンジが始まったので、いいきっかけ、と思って、"レンガ職人問題"から脱する方法が見つかるか、模索の過程をこのnoteでつづってみよう、と思う。

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