スマブラステージ【番外編 AD.20XX.サイと高架橋】
20XX年■月■日、●●県●●市に巨大なサイのような動物が出没。
サイのような動物は興奮状態となり、道路を踏み荒らし、突進によって市内のいくつかの建物、高架橋が崩壊した。
動物は▲▲山へと走り去り行方はつかめていない。
サイは、馬やロバと同じ奇蹄目の動物。体毛が角質化して作られた丈夫な角、厚さ5センチメートルの鎧のような皮膚を持つ。
サイは、約5000万年前頃に他の奇蹄目から枝分かれし、最初期は角を持たない小型の動物で、約2300万年前に角をもつサイが現れた。
かつては世界中に分布を広げ、多様な種が存在したサイだが、地球の寒冷化、偶蹄目(牛、羊、猪など)の躍進、人間による狩猟と乱獲によって減少していき、現在では5種のみとなっている。
サイは、角に加えて、頑丈な頭蓋骨を持ち、大きい体重を支えつつ速度も出せる3本指の足を持ち、肉食獣や縄張りへの侵入者などの外敵に、突進で攻撃することがある。
現生のサイで最大種のシロサイは、体長3〜4メートル、体重2〜3トンで、突進時の速度は時速30〜50キロメートル程度である。
日本の道路交通法では、普通自動車の重量は3.5トン未満と定義され、一般道路の法定速度は時速60キロメートルが一般的である。つまりシロサイの成体の本気の突進は、自動車の追突と同等の威力を持っている。
しかし、橋桁10メートルの高架橋を越える大きさのサイは、存在が確認されておらず、今回の巨大動物の正体は目下のところ不明である。