カワハギは可愛く美味しい
横浜の磯子でカワハギ釣りを行なった。
結果、釣果は3匹で家族で何とか食べられる量を確保できた。
今の時期のカワハギは、冬に備えるために肝がパンパンに膨らんでいて肉厚である。
カワハギは漢字だと鮍と書くのだそうだ。
魚編に皮・・・なるほど・・・。
その名前の通りカワハギの皮は綺麗に剥がれる。
生物学的にはフグ目でおちょぼ口が特徴だ。
でも釣りとなるとなかなか難しい。
フグは貪欲に餌に飛びつくが、カワハギは食べたいものを的確に狙って食べる印象だ。その特徴故気が付かないうちに餌を取られることが多い。
だが一旦針にかかると必死に泳ぎ回る。これもフグと明らかに違う。
ところで、カワハギとフグは棲息域が同じで、岩礁のようなテトラポット周辺にはフグも多く棲息している。それゆえ釣り餌に食いつく可能性も高い。
実際、フグは沢山釣れた。小フグが多いため可愛いといえば可愛いが。
フグが釣れたとき、ちょっとしたハプニングがあった。
釣れたフグの針を外したところ、フグが手から滑り落ちてしまった。
そのフグは真っ逆さまに太い金属製の網に突き刺さってしまったのだ。
私は救出すべく手で掴もうとしたら、フグは余程慌てたのであろう。
お腹を膨らませてしまったのだ。網の中で膨らませたものだから、抜けるものも抜けなくなってしまった。哀れフグは金網上のオブジェと化した。
その様子が可笑しかったが、人の不幸を笑うような気がして写真を撮るのを躊躇った。
そこで、そのときの様子を絵で残すことにした。こんな感じ。
私はフグが落ちつくのを待った。
しばらくすると、フグはその環境に慣れたのか(?)細くなった。
そして無事救出。海に返すことができた。
また、カワハギは昼行性で暗くなると釣りにくくなる。
夕方になると好物のアサリに掛かるのはフグばかりとなった。
そこで私は釣りを切り上げ帰路についた。
家に持ち帰ったカワハギはしゃぶしゃぶにして食べることにした。
下ごしらえしたカワハギの身を肝醤油に付けて食べると、口の中にほど良い弾力と甘さが広がりとても美味しかった。