見出し画像

Weekly Kpop (240617-240623)(韓国バラード雑談)

パク・ ジェジョン - 別れようと言って

Weekly Kpopなのに何で昨年の曲を紹介するのかというと、この曲がいまだに韓国の音源ランキングに上位にランクされているからです。アイドルが大半を占めしているチャートなので、この曲の存在感はその中でもすごいです。そしてこの曲を語ると自然に韓国のあれやこれやを話せる気がして今回持ってきました。(正直に言うと、個人的に目立つ新曲がありませんでした)

そもそも、バラードというのが何か。バラードの根はフォークとトロットにあります。分かりやすく話すと、80年代に流行ってた音楽スタイルの中でゆっくり目で恋の話をする歌詞、David Foasterスタイルが混ざった曲が流行るようになって、こういう「韓国式バラード」が作られました。切実な恋話とドラマチックな歌唱などが当時の韓国人たちに気に入られたのでしょう。

でもバラード人気のコアは、実は”カラオケ”です。日本でもカラオケはすごく人気な余興施設ですが、それは韓国でも同じです。私も10代から20代の頃は、仲良しが何人か集まればカラオケで遊ぶのが普通だったくらい、普及されていました。そのカラオケで人気なのがこのバラードです。「歌うの難しいのに何で?」と思う方もいるかもですが、歌が上手いのを見せたい人とか、魅力をアピールしたい人とかも多い訳で、すごく歌われていました。昔は「韓国大衆音楽」といえばダンス、バラード。この二つで十分でした。

じゃ何で今は昔みたいに流行ってないの?

昔みたいな存在感は無いものの、最近もバラードの曲の人気が無くなった訳では無いです。ただ、Kpopの中で「アイドル」という存在が大きくなったこと、そして過去には弱かった色んなジャンルの威勢が過去より強くなったことで韓国音楽の中でバラードの領域が小さくなったのは事実です。コロナ禍でカラオケ運営が禁止され、それが影響を及ぼしたという意見もありますが、どうでしょう。

パク・ ジェジョンさんは2013年のとある放送局のコンテストの優勝者ですが、長い間ヒット曲は出せなかったです。「別れようと言って」は、彼が今まで良い曲を作るために研究した成果が詰まっている曲らしいです。バラードというジャンルが韓ドラのOSTとしての存在に留まりつつ、「量産型バラード」が批判の対象になっていた時期も経て、”良い曲はジャンル関係なく人たちに愛される”ということを証明した曲とも言えるのでしょう。

いつかは好きなバラード曲について書いてみても面白そうですね。

いいなと思ったら応援しよう!