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継がれる駒

どうも、大学生の休みが思っていた以上に暇なので来年度は資格の勉強でもしようかなと思っています。
らおです。
文系大学生におすすめの資格を教えていただけますと、私が喜びます。

さて、先日行われた棋王戦第2局にて、能登半島地震で倒壊した家屋から見つかった駒が使われると聞いた時からずっと書こうと思っていたことを書こうと思います。

だれしも一度は忘れ物をした経験がおありかと思いますが、私この度、実家に帰省するにあたって将棋の盤駒を忘れてきてしまいました。
いやはや、おっしゃる通り将棋指し失格でございます。これだから強くなれねぇんだよって…

別に盤駒がなくたって将棋はできるのですが、春休みのうちに米長対大山全局集を並べようと考えていた私としてはなくてはならないもの。
どうにかならないものかと思って父に聞くと、祖父も将棋を指していたから、もしかしかしたらあるかも。
と、いうことで物置を大捜索。

すると、祖父母が今の家に越してくる前から使っていたというブリキの缶に入った古びた駒が1セットと香車が余分に1枚出土。
多少汚れてはいたものの、布で磨いてやると輝きを少し取り戻しました。
(サムネ?に写っているコマがそれです。)
特段、盛上げだとか彫り駒だとかそんな上等なものではなく、今なら千円以下で買えるような駒だと思うのですが、時の流れの重さというか、数多くの合戦を経験した足軽のような、雰囲気を醸し出している気さえします。
駒に刻まれた傷や汚れが歳月を経て馴染んだ結果なのでしょうか。
渋いおじさまが大好きな私としてはたまらんですなぁ…

話がそれた気がするので本題
そんな経緯で今私の寄付ならべのパートナーとなっている我が家に代々伝わりし(?)駒なのですが、私の祖父が今年で90歳ちょいでして、そうなると50年くらいは使われているのではないかと思います。
さらに言うと祖父はもともと漁師だったらしいので駒が潮風に当たることも多々あったと考えられます。
そんな中でもこのコマはヒビ、欠けがほぼなく、若干かすれてはいるものの文字が色褪せると言ったこともありません。

まぁ、身も蓋もないことを言ってしまうと将棋駒って身も蓋もないことをいってしまうと、ただの木片なので長く持つのは当たり前と言えば当たり前のお話ではありますが、ようは、将棋はとってもコスパが良いゲームということです。
コマさえあれば指す分には何もいらない。なんなら今はスマホがあるから駒すらいらない。駒を買ったら大事に使えば100年くらいは余裕でもつ。
ついでに言うと、木の駒は使えば使うほど味わいのあるいい色になってくれるので愛着が湧く。
初期投資3000円やそこらで一生どころか何世代にも渡って楽しめるゲームって、そう無いと思うのです。

もし子供が出来たら、その子と私の駒を使って将棋を指したいなぁ。

まぁ、恋人いない歴=年齢の人間にできるとは思えんが。


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