今、森永卓郎さんの著書が爆売れしているのが不思議現象である
森永卓郎さんの体験談が非常に興味深い。
彼は要介護3で、「膵臓がんステージ4」で余命4~5カ月という診断を受けた。いろいろながん診断の名医のところを回ったが、みんなが同じことを言う。そこで諦めて膵臓がん用の抗がん剤を打ったら体調がすごく悪くなって、三途の川がくっきりみえる所まで行った。
しかし、心配してメールをくれた千件以上の情報から信頼できそうなものを試して気付け薬みたいのを点滴すると一気に体調がよくなった。そして、がん遺伝子パネル検査を受けた。血液を採取してアメリカに送って遺伝子の解析を80種類行う。その結果、膵臓がんではなかったことが分かった!!
あれほど検査して膵臓がんだと診断されたのに、嘘だったのだ。ガンであることは事実なのだが、どこにガンがあるのかが分からない。今でも分からない。
ガリガリに痩せた森永氏、それでも死ぬ気で18時間労働で本を書いている。その一冊が「ザイム真理教」だった。ところが、どこの出版社でも断られた。理由は、財務省の悪口を書くと確実に税務調査に入られるからだ。
色々と出版社を探して、遂に、一人だけで出版している三五館シンシャと言うところにメールを送付したところ、引き受けると言ってくれた。森永氏は「逮捕されますよ」と言ったところ、「私一人でやっている出版社なので、逮捕なんかは怖くない」と言ってくれた。
合わせて43万部も売れた。出版社にはざっと3~4億円は入っただろう。おめでとうございます三五館シンシャさん。この発売部数を見て、これまで断ってきた出版社から依頼が殺到した。その数は10冊。現金なものである。何が怖くて出せないだ。
「書いてはいけない」は御巣鷹山に墜落した日本航空123便のことが書かれている。非常に疑問が多い墜落事故で、当初から様々な陰謀論が流布されていた。
森永氏は「自衛隊機によって撃墜され、火炎放射器で証拠を隠滅させられた」と書いている。もちろん、真贋不明で反論も多い。でも、尋常じゃない事故であることは確かだ。この救援に向かったヘリコプターに、日本政府から「止めてくれ、救出しないでくれ」と要請が入ったらしい。森永氏はそう語るが、もちろん真贋不明だ。
このような事例は9・11同時多発テロでも見られた。多くは飛行機が突っ込んだのはCGであり、実は、CIAによって爆弾が仕掛けられていたというもので、もちろん、猛反論も展開されたがCIAによるネガティブ攻撃の可能性も否定できず、今でも、アメリカ人の3分の1は陰謀論を信じていると言われている。嘘か本当か分からないけど、この種の本は売れる。
私が書いた、安倍元総理の暗殺事件を扱った「知ると気絶する日本驚愕の真実」という本もカテゴリーランキングで3カ月ほど1位を維持して、売れた。今でも、売れている。
「書いてはいけない」は個人的にはトンデモ本だと思うけど、とりあえず、売れたのはおめでたい話だ。財務省の悪辣さを暴いた本もでかした!と言いたい。財務省に言いたい。減税せんかい、消費税やめんかい、と。