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あみだくじ恋愛論:二十代の恋愛相談は新しい時代になることを何も分かっちゃいない


二十代の性的発達時代。

十代と二十代の根本的な違いというのはある。

十代はほぼ遺伝子の優劣に基づく、ルックス的な「他人の評価」というのが主体だったけど、二十代になるとそれに色々な要素が付随される。その付加条件によって恋愛のタイプも大きく様変わりする。十代のまま大きくなっただけの人を除いてという条件が付くけれど。少なくとも十代のような見た目主義(ルッキズム)は通用しなくなる。

「人は見た目が9割」などの浅い考えの書物が売れたり、その種のキャッチフレーズが受けたりするが、間違っている。

二十代のほとんどは社会人になっているので、組織に属しているはずなので、組織の考え方に染まってしまう。組織の重要度がそのまま、その人の重要度になる。

20~30代の男性は早期退職を考える人が、過去の2倍ほど増えている一方、20~30代の女性は早期退職を望んでいない。それだけ、女性の方が組織への帰属意識は高い。

加入している組織が一流で組織とまじめに向かい合っている人ほど、そうなってしまうというか、そうならざるを得なくなってしまう。

その一方で十代の学生時代の余韻を引きずっているのも事実だ。

例えばルッキズムとか。ルックスの良さに魅了されるのは一生ものだけど、それだけでよいという時代は終わっているが、それでもその余韻は引きずっている。

組織の中でできる能力に魅了されていくことが二十代のメインになる。

例えば、知的能力で仕事ができるとか、卓越した話術で仕事ができるとか、行動力で仕事ができるとか。これらに魅力を感じてしまう。逆にルックスが良くても能力が不足していれば魅力度は落ちる。

さらに、組織では金融力(資産)と収入力(出世)も無視できないファクターになる。なんやかんやで二十代はカオスの年代、混沌の世界になりかねない。

で、カオスから生じるであろう有形無形のストレスをどのようにして解決すればいいのかと考える時、「結婚」の二文字が思い浮かぶ。

ストレス解消に一番良いのは暖かい癒しであり、そのベストの形態が家庭になる。十代の恋愛はその家庭を共に作ってゆくパートナー選びの練習に最適である。

だからこそ、性行為抜きの恋愛の仕方、気心のしれたパートナーの選び方を学ぶための期間とみるべきである。

そうであれば、「お互いに過不足のないコミュニケーションが取れる相手こそが癒しに欠かせないものである」ことが分かると恋愛観も変わってくる。

結婚のメリットデメリットは数えあげるとキリがないけど、「メインは癒しの空間である」と考えると、どのような相手と結ばれるのがベストなのかが見えてくる。

そうすれば、一生、途中で心変わりはあるかもしれないが、一生、心豊かな生活を送れると思う。

そのように考えると毒親などは存在しえないはずだけど、現実にごろごろ存在しているのは、癒しの空間であるはずの家庭に様々な不穏な欲望や自己主張が住み着くようになったからではないか。

そのような魔物が住み着いている家庭はもう家庭とは呼べない。そのような考え方のない人がほとんどかもしれないが、そのような家庭は本筋から逸脱しているので幸せが住み着くことはないかもしれない。

20代の恋愛相談。

恋愛相談を観ていたら、20代半ばの女性から次のような質問があった。

「今まで好きな人と付き合ったことがない。告白されて付き合っても長続きしない」。

こういう女性は二人に一人はいるのだそうだ。
確率50%の多数派である。

そうなる理由として挙げられるのは一つにファザコンだということ。二つ目はアイドルファンだということ。

父が素敵過ぎるので、無意識に父と比較してしまって好きになれないとか好きな人をアイドル化してみていて、そのような自分が好きなのだとか。しかし、こうした理由は「恋愛したくない」として出してきた後付けの理由にすぎない。

この人たちはただ、「新しい経験をしたくない怠慢な人たち」「新しい体験に怯える臆病な人たち」であると分かる。冒険のできない人や実家から出られない人のセロトニンは通常値の半分ぐらいである。

今、世界中の20代の若者に共通する認識は「20代は大人への通過儀礼」であり、「新しい時代への挑戦」だ。このトレンドに乗り遅れるな。世界共通の認識になりつつあるということは、日本も世界も同じ「世界レベルの変化」に飲み込まれつつあるということだ。

「恋愛がしたくない」のであれば、恋愛が性行為への誘導体として働かないので、性的未熟児とも考えられる。年齢は20歳半ばでも肉体年齢は十代のままなのかもしれない。そのような人たちが増えている?そうであるなら、出生率の低さを改善するのは難しいかもしれない。

こういうのはフィクションだからね。
えっ、分かってるって?

60歳近いアイドルオタクおじさんが25歳のアイドルに恋をして、「結ばれないのは分かっているけど」といいながら、アイドルオタクを続けているのはなぜなのか?

「分かってる」は、どういうタイプの「言い訳寿司」なのだろうか?コンビニで売っているのか、スーパーで売っているのか知らないけれど、安く手に入りそうなシロモノに思える。
 

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