見出し画像

保育者の関わりから広がる想い

何度か投稿していると思うのですが、私は保育の中で言葉を丁寧に伝える
ということを大切にしています。
乳児クラスの担任が多かったことにも由来しているかも知れませんが、幼児クラスの担任となった今でもその気持ちは持ち続けています。

現在担任しているクラスに、発語が少ない子どもがいます。
本人なりの言葉でたくさんの想い気付きを伝えてくれていて、日々丁寧にゆっくりと言葉にして返していました。
同じクラスの子どもたちも何となくですが、より優しく関わろうとしている姿が見られ嬉しい気持ちになる日々です。(もちろん気持ちがぶつかる時もあり、その時はお互い真剣でそれもまた良いな、と思う保育者なのでした…)

優しい関わりに温かい気持ちにさせてもらう中で、今日も素敵な場面に出会うことが出来ました。

海の生き物の図鑑を見ながら一つ一つ指差しをして、確認するように声を漏らすAくん。まだ明瞭な発語が少ないので聞き取れるもの、そうでないものとあります。
すぐに保育者が向かうことが出来なかったのですが、横に座って別の絵本を見ていたBくんが
「これは、えび」「かに がいたね」
とゆっくりはっきり言葉にして伝えてくれていました。
保育者のAくんへの関わりを見てくれていること、Aくんの言葉に穏やかな気持ちで耳を傾けてくれたことに心がじんわり、とても嬉しい気持ちになりました。

大人の姿は鏡と言いますが、まさにその通りであると感じたエピソードでした。

丁寧に、を心がけている日々ではありますが、どうしてもすぐに応えられない時もあるのが現状です。
申し訳ない気持ちになりながらも、Bくんのような関わりがクラスに広がると良いなと感じました。

いいなと思ったら応援しよう!