「伝わった経験」から学んでいくもの
こんにちは。現役保育士のMoKuです。主に0~2歳児と生活しています。
そんな中で起こった素敵なエピソードをご紹介します。
ままごと遊びをしていたAくん。椅子に座り、自分で作った料理を食べて遊んでいました。すると、近くにいる保育者に気づき「はい、どうぞ」と食べさせに来てくれました。数回同じやり取りをした後、保育者の反応を見て満足したのか座っていた椅子へと戻っていきました。
しかし!!戻ってみると…
先ほどAくんが座っていた椅子に、まさにBちゃんが座ろうとしているところでした。
BちゃんはAくんよりも歳下なのですが、Aくんは言葉で伝えるより先に手が出そうになる場面が多く、一瞬ヒヤっとしました。ですが、Aくんがとっても落ち着いているように見えたので少し見守ることに。
すると、AくんはBちゃんの横にしゃがんでじっと見つめ始めました。まるで「そこ座ってたから変わって」と言うように。その後粘り強く最後までメッセージを発信し続けたAくん。Bちゃんも何かを感じ取ったのかそっと椅子から離れていきました。「よしよし」といった表情で椅子に座り再び遊び始めたAくん。自分の思いがしっかりBちゃんに伝わりどこか満足そうです。
その後、Aくんには上手に伝えられたこと、Bちゃんには使えなかった気持ちに共感しつつ、椅子が空いた際に今なら遊べることを伝え、双方の思いを叶えることができました。
この姿から分かることは、Aくんが繰り返しの日々の中で「伝わった!」という実感を確実に積み重ねてきたからこそ、自分なりの方法で相手に伝えようとする姿に繋がった、ということです。
乳児の間は言葉で上手く伝えることが難しいですが、子どもたちなりに発信してくれているはずです。その姿を見逃さず、次の段階へと繋がるような援助をしてきたいものです。
因みに…
この姿を見た後、職員間で共有しみんなで拍手!!
上手に伝えられるようになってきているね、と喜びを分かち合いました。
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