箪笥の奥に着物眠っていませんか?着物リメイク 布への想い
皆さん こんにちは みさこです
いかがお過ごしでしょうか?
今回は、アンティーク着物のリメイクを
ご紹介します
着物リメイクを着て歩いていると
「それ、着物よね?」
「家にも沢山あるのよね~
そんな風にしたらいいわね」
とよく声をかけられます
そのたび「ココを切って
ココを縫って」と説明するのですが…
箪笥の奥に眠っていては勿体ないし
着物が可愛そう!
良ければ参考にして下さいね
洗い張りというのは、着物をほどき、
ほつれなどを
綺麗に処理したものです
洗い張りを頼むと結構費用がかかります
自分でもできますが、ひと手間かかります…
下準備
1:着物をほどく
袖、襟、おくみを見頃からはずし
表地と裏地をはずす
最後に残りの部分をはずす
※古い着物は糸滑りが悪いので
引っ張って布を傷つけないように
2:ほどいた布(洗い張りの布)を
丁寧に手洗いします
★バケツ1杯(ぬるま湯)に対し
大さじ1の重曹を入れ良く混ぜます
※重曹が無ければ、おしゃれ着洗いの中性洗剤
★布を入れ10分ほどつけ込みます
※色落ちがひどい時は直ぐに取り出し
水に重曹、液体せっけんを混ぜたものに
5分ほどつける
★この後、水が綺麗になるまで、
丁寧に何度も水を替えます
この時、長年染み込んだ防虫剤の臭いや
汚れが出てきます
前の所有者の方が、この着物を
どんなに大切にしていたのだろうと
愛おしくなります
「私も大事にするからね」
という気持ちになります
★最後に
バケツ半分の水にクエン酸一つまみを入れ
3分ほどつけ、軽く絞ります
3:軽く中温のアイロンを当て
または軽く脱水をして
軽くシワを伸ばして陰干しする
4:乾いたら、再度アイロンを当て
布をしっかり伸ばす
※アイロンの温度は素材で調節して下さい
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紬のロングジレ
作り方
準備:前後の襟ぐりに伸び止めテープを貼っておく
※気にならなければしなくてもOK!
1:後ろ中心を縫う(スリット部分を除く)
2:肩を縫う
3:襟ぐりの始末
後ろ襟ぐりは三つ折りでステッチするか手でまつる
前は内側に織り込みステッチをかけるか
角を縫い留める
4:脇を縫う
5:スリットと裾の始末をする
★張りのある布だったので、端の処理はせず
風合いを生かしています
前は開けて着てもいいし、ブローチなどで
留めてもいいし、帯紐でベルトのように
巻いても可愛いです
丈やスリットは、着る人の身長で調節して下さいね
★反物でなく、普通の生地で作る場合は
ロックミシンか端の処理をして下さいね
作り方
〈トップス〉
準備:前後襟ぐりに伸び止めテープを貼る
1:前襟ぐりの始末
内側に折りステッチするか角を止め縫いする
2:前中心を縫う
3:後ろ中心を縫う、肩を縫う
4:後ろ襟ぐりの始末
三つ折りでステッチするか手でまつる
5:袖を作る
6:脇を縫い、裾とスリットの始末
7:袖をつける
★前あきに、ボタン等を付けると
タックがよって違う雰囲気になります
★袖にスリットを入れてもGOOD!
〈パンツ〉出来上がり寸:80
準備:まちに伸び止めテープを貼り
ロックミシンをかけて置く
1:前後中心縫い止まりまで縫う
2:まちを付ける
前後中心の縫い止まりと
「まち」の角を合わせて縫う
3:股下、脇を縫い、裾を始末する
4:ウエストの始末
内側に折り縫い、ゴムを入れる
ゴムは1本にしても2本でもOK
丈の長さを変えたり、裾にゴムやカフスを付けるなどアレンジできますよ!
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★私は髪がロングなので丈を68㎝にしてますが
ショートの方は長さを変えて下さいね
★かぶり口は、ゴムを入れると
顔に跡がつくので、スナップを付けてます
頭の大きさで調節して下さいね
※紅い着物のカットした裾部分と八掛で作りました
キャミソールやペチコートを作ってもいいですね
絹なので肌触りがとてもいいです
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簡単リメイク
作り方
1:袖を好きな形に切り、縫う
2:裾を切り、まつり縫いで始末する
3:袖の長さを足したい場合は、
切った裾布部分を袖に使う
★丈や袖は、切る人の身長に合わせて下さいね
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★襟を内側に折り込んで着ることもできます
★前は開けても、帯紐やベルトで締めてもいいし
ブローチなどで留めても可愛いです
この紅い着物はリメイク用に購入しましたが
状態が良かったので、しばらく着物として
着てからリメイクしました
終わりに
着物リメイクやアンティーク着物を普段着にする…
というきっかけは、着物好きの娘から
「リメイクしたい」というリクエストがあったから…
初めて、自分で購入したとき
絹の着物の柄や布の美しさ、
肌触りの気持ちよさにうっとりしました
(リサイクルなので高価なものではありません)
下準備で布を洗ったり干したりと
手間がかかりますが…
これもまた佳きかな
何でもそうですが
物ができ上がるには行程がありますよね
当たり前ですが…
布が出来上がるには
何万匹ものお蚕様が犠牲になってくれて
誰かが布のデザインを考え
誰かが布を織り、誰かが縫ってくれて
最初の持ち主様から、私の元に来るまで
幾人もの人に大事にされて
繋がっているのだな~と…
私も大事にしますよ~!
解く時に、感じたのは
着物って仕立てが精密で
縫いがとても丁寧だったこと
(だから解くのも大変なんだけど…)
きっと昔は着物は貴重なものだったのでしょうね…
どんな気持ちで、縫っていたのかな~
なんて思うのも楽しかったです
理想は、表に響かないように
全部手縫いの方が良いのでしょうが
エンドレスになりそうなので
ミシンと手縫いでしています
これは、普段気に着るものとして
シーチング地にペイント(娘)したものです
大まかな部分はミシンでザザーっと縫い
襟や表にひびく部分は手縫いです
おはしょりなしで帯や太めのベルトを合わせて
着流しで着れます~楽ちん楽ちん~
最後までお読みいただきありがとうございました
参考になれば嬉しいです❣
ルームわらじも作ってますので
またの機会にご紹介します
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