ボク

誰にも知られぬ森の中 月のアカリに照らされて 少しお話 しませんか

ボク

誰にも知られぬ森の中 月のアカリに照らされて 少しお話 しませんか

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アナタが死ぬまえに

こんばんは ボクです ここで会うのも何かの縁 少しお話 しませんか ええ ぜひどうぞ どうしました 神妙な面持ちで そうですか そうですか ではひとつ こんな話を 聴いてください 最近 ボクの近しいひとが 死にました 突然でした 持病も何も ありません むせび泣いたのは 言うまでもなく ただ 思ったことがありました こんなにあっさり 死ぬものかと ボクの大好きなひとだったから 何かこう もっとあって良くないですか だから 人間だって 同じだと思った 幼い頃飼っていた 

    • 将来が不安なアナタへ

      こんばんは ボクです ここで会うのも何かの縁 少しお話 しませんか ええ ぜひどうぞ 将来 ですか いえまだ何も そりゃもう不安です アナタもですか ただなぜ不安か 考えるとね どうにもお金じゃ なさそうだ お金はボクが生きるぶんだけ あればいい 何がひつようなのでしょう ボクには そうして考えて 考えて 寂しくないのが 良いかなと 誰からもひつようとされないことが ボクにとって 一番の不幸だと思います ともだちと 酒が呑めれば それでいい そのぶんのお金も やっぱり

      • そこのアナタ、寄ってらっしゃい

        こんばんは ボクです ここで会うのも何かの縁 少しお話 しませんか ええ ぜひどうぞ お酒なんて どうですか ボク好きなんですよ 特にこう むし暑いとね ビールのために 生きてますよ 人といると 何倍も美味い アナタを肴に 呑むんです 酒場って とても良くありませんか  みんなでお話 歌をうたって 酒を呑むんです 人間にひつような場所だと おもいませんか ケルト音楽があると なお良いんです ほら 少し聴いてみてください どうですか 自分の欲する何かが そこにあるような