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よちよちある記#210『糞土師 伊沢正名さん』

まったく
とんでもない人がいたもんだ
名乗りからしてぶっ飛んでる
その名も『糞土師』の伊沢正名さん

うんこはごちそう
ノグソフィア

決してふざけてるわけではなく
いたって真面目に学術的に
そして実践的に『ノグソ』を続け
もうじき半世紀

地元での講演会があり
7年ぶりに会いに行く
相変わらずのお人柄にほっこり

どの断面で切り取って
どう伝えるといいのか?
この魅力的な存在を
ぜひぜひ知ってほしい

 

他の生き物との共生社会なんて
キレイなことを言ってるけど
現代の人間のやってることは
生命の循環の輪を
断ち切ってしまっているのだ
と憤って語る

動物は植物や他の動物を食べ
酸素を吸い
食べかす不要なものとして
『うんこ』を出す

植物は二酸化炭素を食べ
食べかす 不要なもの
つまりは『うんこ』として
酸素を吐き出す

菌類は動植物の出した
『うんこ』や死骸を食べ
食べかす 不要なもの
つまりは『うんこ』として
土中には無機物を
空気中には酸素を吐き出す

さて
この簡単な食物連鎖や
『生命の循環の輪』について
ざっくり理解できた?

この中で人間だけが
もらうだけ奪うだけで
他の植物にとっての養分を
与えていない

人間の『うんこ』は何処へ行く?
トイレで排泄して下水を流れ
処理場にて処理を施され汚泥となり
最終的には燃やして灰になり
コンクリートの形に

他の生き物にとってのごちそうの
『うんこ』を循環の輪の中にお返しする
そんな行為がノグソ
紙は分解されにくく
環境負荷が大きすぎるので
どうしたら良いのか?
辿り着いたのは『葉っぱ』
葉っぱで拭き水で洗い
ノグソ完了

こんな行為を半世紀近くも続けら
残念ながらノグソできないときもあり
ノグソを続けての最長記録は
なんと驚きの4793日13年と45日
今は900数十日継続中

人間の『うんこ』は栄養豊富で
過栄養や富栄養になり
環境に悪影響を与えてしまうから
一年に一回のサイクルでノグソ
定点でのトイレを作らない

人間の出した『うんこ』が
自然界において
どのように分解されていくのか?
臭いは?形は?質感は?
他の生き物にとっての『ごちそう』
っていう観点がなるほど〜
って感情とともに理解できる

観察を続けたスライドもあるけど
さすがにここには出せない絵面…

『食は権利 うんこは責任 野糞は生命の返し方』

ニッチビジネスフェスで見た
あの講師の方々に
引けを取らない強烈なインパクト
そして考えさせられる問題提起
あっという間の2時間近く
野糞の実践はハードルが高すぎるけど…

 
今日もいい1日✨

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