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よちよちある記#611『カキの収穫』

今年もまたお客さまのところで
カキの収穫のお手伝い

去年はこれでもか
って言うくらい
大げさな表現でもなく
売るほどある
って状態だったけど

今年はさみしいくらい少ない

その分
ひとつひとつの実は大きくて
今年は家で食べるには
ちょうどいい

たくさん実って
たくさん収穫して
たくさん食べて

もう見るのもイヤだってほど
カキ かき 柿と柿尽くしで
ご近所さんやら友人やらに
配り歩くのが大変なほど

そんな年もあるのに
今年はどこも少ない感じ

表年と裏年
なり年と不なり年

自然の摂理
自然の営み

人間の傲慢さを戒めるために
実りの数を減らしてるのかしら?

専門的には
「隔年結果」といい
色々な原因が考えられてるが
まだ全ての謎を解明できては
いないみたい

まさしく
人間ごときには分からない
大自然の法則

それなのに
農家さんは毎年
しっかりとお手入れをして
毎年しっかりと収穫をして
生活を成り立たせてる
スゴいことだよなぁ

自然相手のお仕事で
思うようにはいかないことも多くて…
それでも日々
大切に大切に慈しんで
木々と会話をしながら
実りのときを迎えてる

ありがたいことだな

食卓に並んだ数々の食べ物
そこには多くの人々の
汗や涙や喜びや悲しみや
色んなものが詰まってる

農家さん
流通に携わる人
お店で仕入れる人
お店で売る人
お家で調理する人
色んな人のおかげさまで
食事にありつけている

感謝して口に運ぼう

「いただきます」
と感謝の言葉を口にして

カキの収穫のお手伝いから
まさかの想定外の着地点に

今日もいい1日✨

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