よちよちある記#679『にごり酒』

お正月休みに
友人たちと静岡は清水へと
初詣に行ってきて
三保の松原で遊んで
そして帰りすがら
連れて行ってもらった
角打ちもできる酒屋さんで
買ってきた一本

せっかくだから
静岡の酒蔵さんのお酒を
買って帰りたくて
オススメを伺いながら
選んできた一本

スルスルと飲めちゃって
めちゃくちゃおいしい
こりゃいい買い物だったな

かたちにこだわって
酒器を揃えたいなぁ
きっと味わいも格別となるだろう
そんなことを思いながら
なかなか増やしていきもせず…
今年はお猪口や徳利を買おうかな

　
そういえば…
日本酒に興味を持ったのって
小学生の5〜6年くらいだったか？
はたまた中学生になっていたか？

毎年恒例のお正月に
親戚一同おじさんの家に集まって
飲み食いしてる場でのこと

大人たちは一升瓶のにごり酒で乾杯
おふくろはいい顔をしてなかったけど
おじさんおばさん方に
「〇〇お前もちょっと飲んでごらん」
とそそのかされて口にした記憶

親父さんは一滴も飲めず
おふくろも家では飲まず
自宅でお酒に触れる機会のない
家庭で育ちまして

おいしかったのと楽しかったのと
大人の仲間入りのような
なんだか誇らしいような氣持ちで
おかわりをもらってお付き合い
もちろんおふくろは
いい顔をしてなかったけれど…

　
ここまではまぁ普通にある話

自宅に戻ったヤンチャな少年には
続きの話しがあって…

にごり酒ってのはおいしかった
よし 自分でも買ってこよう！と
地元の商店街でにごり酒を探す
にごり酒ってのは
一升瓶しか存在しないと思い込んでいて
どーんと一升瓶を買い

我が家にはお酒を飲む器がないぞ？
と これまた瀬戸物屋さんで
お猪口を物色し買ってくる

さぁ用意はできた
学校から帰ってきた放課後
弟と二人で飲みはじめる
一升瓶から直接お猪口へ注ぐから
まぁ溢れてこぼしちゃって大変なこと

つまみを買うなんて知識もなく
二人でただただ飲み
なんだかほわほわとしちゃって
弟はうとうとしてる

今ならわかる！！
酔っぱらってるんだよ
間違いない

残った飲みかけの一升瓶と
ふたつのお猪口は勉強机の中へ隠し
夕方前にふたりともダウンして布団へ

晩ご飯だって起こされたけど
頭は痛いし氣持ち悪すぎて…
「晩ご飯いらない」って
そのまま食べずに寝た記憶が

　
後日
掃除をしていたおふくろが
勉強机のところから
半分ほど入った一升瓶を見つけ
大目玉をくらいそして没収…

ありゃりゃ
あのときに買ったお猪口は
どこへ行ったのだろう…？？
　
そんな昔ばなしの初披露

　
お酒も食事も
誰と一緒に過ごすか？って
超大事なこと

ひとりじゃつまらん
楽しくおしゃべりしながら
お酒も食事も
それ自体が目的ではなく
目の前の人と共に過ごすための
手段であってほしい

もちろん
それ自体が目的になるような
おいしいお店もあるだろうけれど
そこで食べるためだけに
手段として誰かを誘うのはイヤだなぁ

お酒も食事も潤滑油
人間関係をより良く
築き上げていきたいもの

飲み過ぎ注意！

　
あっ！
成長したヤンチャな少年は
にごり酒には一升瓶以外もあると知り
お土産に買ってきたのは四合瓶
これくらいでちょうどいい

今日からまた一週間のはじまり
ステキな笑顔で過ごしましょう
月曜の朝から
ほっこりしてくれると嬉しい限り

今日もいい1日✨