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よちよちある記#654『新年のご挨拶』

朔日で親父さんところに
ひとりでブラブラと
ご挨拶のお墓参り

お正月とは思えぬ暖かな陽氣
日差しも心地よくて
なんとも見事なまでの青い空

普段は
人とは行き合わないけど
昨日は数組の人たちが
ご先祖さまにご挨拶にきてた

去年の暮れに
ある人に言われまして

毎月お墓参りしてるのは
とてもいいことなんだけど
せめてお線香の火が
消えるくらいまでは
ゆっくりと墓前で過ごしておいで

とのことで
ゆっくりと親父さんと語ろうかと

なかなか普段過ごしている
時間の感覚と大違い

家族が無事に過ごせていること
への感謝の想いと
また今月も無事に過ごせるように
見守ってくださいなと頼んで

一方的なお願いだけして
ひと言ふた言交わすだけで
もう手持ち無沙汰

空を眺めて
鳥の鳴き声に耳を澄ませ
こんなにもゆったりと構えてないと
お線香の火って消えないのか

これはこれで大発見
もっともっと
自分の心の中にあるものを
たくさん語り尽くそう
そういう時間の過ごし方をしよう

 
帰り道にちょっと寄り道して
去年何度か足を運んだ
神さまのところへ新年のご挨拶

普段はほとんど人と会わずに
この境内をひとり占めできるんだけど
5〜60人くらい居たのかな?
こんなにも人が集っていて
にぎやかな雰囲氣

すれ違う方々と
「おめでとうございます」
「おめでとうございます」
と微笑みとともに声を交わす

境内には法被を着た氏子さんたち
ドラム缶で火を焚いてくれてて
普段はいない神主さん?宮司さん?
が参拝の方々ひとりひとりに
ふさふさの例のあれ
(『幣(ぬさ)』というらしい)で清めてくれてる
神さまへのご挨拶を終えて

「ひとついただけますか?」
「お神酒かい?」
「いや、運転だから甘酒で」
「はいよ。ちょっと待ってね」
「こんなあったかな陽氣で良いですね〜」
「まったくだよ。はいどうぞ」と
大きな寸胴であっためてる
甘酒をいただいてニッコリ

参拝に来てたママに手を引かれる
3歳児くらいかな?小さな女の子に
「おめでとうございます」
って声かけると
ママさんにご挨拶してって言われながら
「おめでとうございます♫」って

こうして人々が笑顔で過ごせてる
これがまさしく平和でしあわせなこと

札束の海で泳いだり
南の島で美女をはべらせたり
タワマンでパーティーしてたり
そういうことじゃなくて
陽氣といい心持ちといい
こんなふうに穏やかなひとときに
しあわせを感じる

去年の痛ましい北陸のできごとを
とうしたって思い出しちゃう
1日も早く日常の生活が戻って
また平和で穏やかな笑顔で過ごせますように

今日もいい1日✨

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