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ワルシャワ冬日記 不用品の寄付・リサイクル、帰国前の買い出し 2025年1月31日
今朝、義母と夫と3人で向かったのはワルシャワで最も大きな犬や猫のシェルター。亡くなってしまった猫の高価な療養食がたくさん残っており、寄付しようということになった。そのほか、使わなくなったおもちゃや毛布などの寄付も募っているとのことなので、まだまだ使えるいくつかの不用品を洗ったり綺麗にして持って行った。想像していたよりもかなり大きな施設で、駐車場がほぼ満車なのには驚いた。施設内を歩いて理由に納得、たくさんのボランティアが犬猫の世話に勤しんでいた。施設を一周するように何匹かの犬がお散歩中だった。私たちと同じく毛布を抱えて寄付にきた人々の姿もある。品目ごとにケージが屋外に置かれていて、寄付品をわかりやすく仕分けできるようになっていた。毛布やおもちゃはそのまま箱の中に入れ、療養食は一言説明をするため受付に持って行った。こういう取り組みのハードルが低いのはとてもいいことだなあと感じた。
続いて、本当に不要な古い電化製品などをリサイクルセンターへ持って行った。ドライブスルー形式でゴミを捨てていくのだがここもなかなか混んでいて渋滞気味だった。たくさんのコンテナにガラクタが積み上がっていて壮観。受付のお姉さんが去っていく車1台1台に笑顔で手を振っていて、雨の降るなか殺伐とした泥と灰色の風景に一輪の花が咲いているようだった。
寄付・リサイクル、と単なる遺棄ではない方法で家の不用品を処理できて夫は満足気。数年前から帰省のたびに少しずつ家の整理を行なっている。多少古くなったり故障しても、修理してできるだけ長く使う、というのはモノの少ない時代を長く経験したこの国の人々の国民性だ。とてもいいことなのだけど、義両親のように体力的に難しくなると「まだ使えるし…」で半端に壊れたものがガレージに積み上がっていって十数年も放置、ということになる。夏の滞在では祖父が使っていた電動車椅子を夫が根性で直し、ジモティーのようなfacebookのページに投稿、無事欲しい人に譲ることができた。夫、毎回何かしら頑張っていてえらい。
本日の目的が達成できたので、帰りに少し大きめのスーパーに寄って、日本に持ち帰りたい調味料やお菓子などを購入。この間ポテチを買ったことで義母のポテチ欲にスイッチが入ったらしく気づいたら2袋もカートの中に入ってて笑った。セルフレジがエラー出まくりでめちゃくちゃ時間がかかってみんなでイライラした。
帰宅後、夕食を囲む。本日はフライドポテトに、きゅうりのピクルス入りのパプリカと白菜のサラダ、細切りにした鶏肉をスパイスで和えカリカリに焼いたものにニンニクの効いたヨーグルトソースをかけていただくというメニュー。このヨーグルトソースと肉の組み合わせはかなり好き。
いつもなら早々に就寝してしまう義父が珍しく食後の団欒に参加して、義両親が学生時代の頃の思い出話に花を咲かせていた。途中猫2匹もやってきて、トラは義母の隣へ、ハチワレは私の膝の上におさまった。義母が「あら、珍しく家族全員揃った」と喜んでいた。ふとしたときに「娘」と呼ばれたり、こうして家族カウントをしてもらえるのはとても嬉しい。
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稼ぎも少なく夫の収入に頼ってしまっていること、語学学習が追いつかないこと、などでよく自己嫌悪に陥るのだが、毎回タダ飯食ってだらけてて罪悪感すごい、と何度目になるかわからない話を性懲りも無く夫に話したら「もうほんとそういうのめんどくせー!(原文ママ)」と舌打ち付きで言われた。「お前はここに何しにきたの、休みに来たのよ。両親も休みに来てるって思って接してるんだからだらけてることに何も思わんし、十分掃除とか料理とか手伝ってるし、働いててもしんどい休んでてもしんどいって生き方下手すぎるだろめんどくさい!落ち込むな!明るく過ごせや!」と叱られた。そっすね、ただほんと幸運にも優しい夫と優しい義家族と猫に恵まれたってだけなんだから楽しめばいいのよね、と独りごちたら「そう!です!」と力強く言われた。卑屈さのなさすげー。後光が見える。いつもいつもありがとよー、と思ふ。