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ワルシャワ冬日記 エンドレス埃再び 2025年1月18日

注文していた新しい冷蔵庫が届いた。
義実家には半地下があるため玄関は地上から少し上がったところに位置する。家に入るには短めの階段を登る必要がある。配達の男性2人が冷蔵庫を頑張って抱えてここを登るのか、きつそうだなー、と思って眺めていたら階段対応の荷車でガシャンガシャンと一段ずつ登ってきて、大変珍しいものを見た。
しかし、玄関には入ったものの搬入したい部屋の入り口がまさかの高さが足りず、かつ斜めにしても進路を曲げるためのスペースが無く、あれこれ詰んだ?疑惑が早速浮上したが、梱包材取れは多分イケる。きっと。という判断が下され配達のお兄さんたちはさわやかにこれ以上知らん、と去って行った。まぁそうよね。あとはこちらの仕事よね。
梱包材をひとまず解き、右開きのドアを左開きに付け替えるのに苦戦したりして午前は終了した。

さて、この家はもともと2軒だったのをつなげた2世帯住宅のような形をしているのだが、そのためキッチンが2つある。(厳密にいえば半地下にも調理可能スペースがあるので3つ。トイレは計5つ、シャワーも2つある。ヨーロッパの一軒家の規模デカすぎ。そんないらんやろと毎回思う。)
メインキッチンへ新しい冷蔵庫を設置、古い方をサブキッチンに降格させる。サブキッチンにもともとあった中型冷蔵庫はお役御免で地下へとりあえず運ぶことになった。が、義父は去年心臓をやっているので重いもの運ぶのは厳禁、夫と私で運ぶしかない。中型だからイケるだろ、と思っていたが古いものなので死ぬほど重い。70超えの義母に力仕事はさせたくなかったが仕方なく3人がかりで玄関から外に出して半地下のガレージを経由して、とめちゃくちゃ回りくどくしんどい肉体労働をした。もう今日はこれで休もう、くらいの気持ち。

しかし古い方をサブキッチンに搬入するまえに、サブキッチンの大掃除をみんなで自然とし始めてしまったのだが、これがまた10年20年水場以外掃除してないのではという汚れのたまりっぷりで、凄まじかった。あらゆる洗剤を手に油で固まった埃と格闘。しかし雑巾がどんどん油っぽくなり拭いても逆に汚れを伸ばす、みたいな状態。パッケージは強そうでも実はそうでもない洗浄力のドイツ製洗剤たち…。本当はサンルームの窓を洗うために日本から持ってきていたアルカリ電解水が一番効いた。(わざわざ日本から持ってきたのは家掃除用のアルカリ電解水がこちらではどうも売られていないため)
最初は、でもそれ結局水だろ、効くの?という反応だった義両親がドイツ製の洗剤より落ちる様を見てなんだこの水、と驚いていた。化学ってすごいよね。
アルカリ電解水にほぼ頼りっきりでサブキッチンの溜まりに溜まった汚れをひたすらごしごしごしごしして気づいたら夜。1日が終わっていた…。足の裏がなぜかめちゃくちゃ痛い。私たちが移住する際にはこのサブキッチンは全部リフォームしよう、という話になっているのだが綺麗になったキッチン、絶対に定期的にメンテする、と一人静かに心に誓った。この家の衛生観念を変えていきたい。

明日の朝食はおにぎり作って、となっていたので干し椎茸を戻しごはんですよと塩昆布を混ぜて炒めて義母所望の昆布の佃煮的なものを生成、ほぼ無味無臭だった白ごまを乾煎りして香りを生成、たくあんと梅干し刻んであとは混ぜればいいだけの状態にし、義父のマグロステーキの残りをツナマヨにリメイク、など下準備をしていたら23時半。ちょっとしんどい1日だった。

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