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ワルシャワ冬日記 Googleオフィスでタダ飯を食らう 2025年1月9日

例の5年ぶりに帰国した先輩と、私にジャーナリングを教えてくれた友人と4人で会おうという運びになり、どこ行こうか話し合っていたら友人の夫がその日は出社日だから、遊びに行くか?彼のオフィスへ、との提案があった。
そう、その職場が、天下のGoogle様である。

え、Googleってそんな気軽に遊びに行けるようなとこなの?

真ん中のビル丸々2棟が全てGoogle Warsaw -The Hub、
来ちゃった。
ポーランドの昔の車が可愛くされた冬バージョンの姿でお出迎え。

受付ホール以外は撮影禁止だったので実態をお見せできないのが歯がゆいが、以下の世界各地のグーグルオフィスを紹介した記事でなんとなくの雰囲気を掴んでいただけるかと思う。ワルシャワオフィスも相当クール、ポップでサイバーでした。語彙がアホ丸出し。

社員の家族や友人を招いて入室可なエリアのサービスを普通に受けられれる、という太っ腹システムらしい。ゲストタグをつけた人々は少なくはなかった。恋人を呼び込んでイチャイチャしている社員も少なからずいた。異文化だ。

まず友人の夫のデスクへ、友人夫の部下やマネージャーの方々に軽く挨拶したり、各デスク周りを見物する。呪文のようなプログラミング言語が書きなぐられた進行表と思しき巨大ホワイトボードの横の壁にコピー用紙にマジックで拙い手書きで「呪術廻戦」「鬼滅の刃」とだけ日本語で書かれたものがポツネンと貼ってあってじわじわきた。洗練され、かつポップに親しみやすいデザインのオフィス内でちょくちょく日本アニメの存在の片鱗が点在していた。すれ違う社員たちも、「あ、超賢いタイプのナードだ」という人を見た目で判断してはいけないがテック系オタクだなというのがわかる雰囲気の人ばかりで面白かった。

最上階は2階層のカフェテリアになっており、30数階の高さからワルシャワ市街を一望しながら食事やお茶ができる。下階のメイン食堂はホテルビュッフェのような豪華さで、和食を初め中華韓国系の東アジア料理コーナー、タジン料理やクスクスサラダなどアフリカ系中東系のコーナーと、ラインナップもさまざまである。サラダバー、ドリンクバー、デザートコーナーも並び、2階はバリスタが常在しコーヒーやケーキ、アイスクリームなどを注文できるようになっている。ほぼ店。でも全部無料。ゲストも無料。各階の休憩室的なサロンにも簡易なドリンクバーなどが設置されているのだが、社内に置いてある飲食物は全てGoogle様の奢りなのである。資本の頂点やべえ。
ランチどきに重なって行ったので、カフェテリアは人で溢れかえり活気付いていた。7割はポーランド人のように見えたがインド系やアジア系の人々の姿も見られ、英語が飛び交う。夫が「こんな数の、しかも元気な、そして超エリートのナードたちに囲まれるのは初めて」と呟いていたがまさにそれな。すごい元気なメガネパーカーの人々がおしゃれなランチを快活に食べている。所在がなさすぎてオロオロした。
みんなでタダめしを喰らいカフェでまったりタダコーヒーをいただき、友人夫のアテンドのもと他の階も見せてもらう。瞑想ルーム、昼寝ルーム、ゲームルーム、ジム、音楽スタジオ、図書館、などがあるそう(逆に何がないのか聞いたらプールがないそうです。プールて)で、ゲームルームで遊ぼうと連れて行かれたが先客が8人ほどの大所帯でテレビゲームを楽しんでおり入室は叶わなかった。が、室内装飾がどこも手が混みすぎていて歩くだけで感嘆する。資本の暴力。

ゲームできなくてごめんね俺そろそろ仕事戻らなきゃという友人夫に、いやめっちゃレアな体験でしたありがとうと答えたら、また来れるよー今度はゲームしよーと軽く笑われて、何この勝ち組の余裕、と思った。

館内で過ごしていただけで7000歩歩いてて引いた。
友人夫を残しオフィスを出た後は4人で近所をぶらぶら散歩してひたすらおしゃべり。近代的なビル群が立ち並ぶエリアをぶらぶらしつつ、2軒ほどバーに寄った。

革命は路上から始まる

先輩も友人もみんな日本語話者なので甘やかされているありがとうございますと思いながら4時間ほどしゃべった。友人も夫親友のようにいつこっちに本帰国するのか、子供を考えているならそろそろだぞ、というどストレート懇願&勧告をしてきてどストレートええなあと思った。

帰って万歩計を見たら1万2千歩以上歩いていた。私の1日の平均歩数は5千歩前後なので、そりゃ疲れるなと自覚した瞬間ベッドで気絶した。
最近気づいたのだが、寒いと足の痛みや疲労の感じ方が麻痺するようで、家に帰った瞬間動けなくなる、という状態に陥る。外出中は動けるから問題ないように思うが、帰ってきてからが辛い。



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