告白。私の困ったさん その8 ブレイクアウトの乱
こんにちは、ちゅみです。
恥ずかしながら、先日久しぶりに嫌な感情が動いたことがありました。
コロナ禍で急速に進んだオンライン講習。
zoomには対話をするのにとても便利なブレイクアウトルームという小部屋に分かれてペアワーク、グループワークをする機能があります。
今までそこそこ結構な回数をブレイクアウトルームで対話する経験をしてきた私ですが、こんな気持ちになったのは、初めてのことでした。
ファシリテートする懸念
ブレイクアウトルームに在中するには制限時間がありますから、限られた時間内に在中メンバーがほぼ等分に話ができることが望まれます。
大抵第1回目のブレイクアウトは、口慣らしのための自己紹介を設定されることを多く体験してきました。
その日もまず最初のブレイクアウトは、自己紹介でした。
ブレイクアウトに入った時、あなたはどんな行動を取りますか?
・自分から口火を切る
・相手が(誰かが)口火を切るのを待つ
誰かが話し始めないと、進まないです。これは対面でも同じなのですが、zoomの場合、参加者全員と真正面から向き合ってる感覚・距離感があります。
私が、ブレイクアウトに入った時、良くする行動は、自分から挨拶し、名前を名乗ること。
皆さんの顔と名前を確認すると
そこから、ワークの進行をどんなやり方でどうしましょうか?と自分から尋ねる事が多いです。
時間がもったいないからです。
つまり、誰からどんな順で話しますか、または、タイムキーパーはどうしますか、などなどを決めてサクサクと運営される事を望んでしまいます。最後の人まで充分話せるようにと。
大抵誰かがリーダーシップを取ってブレイクアウトでのファシリテーター役をかってでてくれる方がいらっしゃるので、お任せすることが多いですが、『モジモジ、シーン』の雰囲気だなと察知した時は、自分がその役を申し出ることがあります。
じゃあ、私が進行させていただいても良いでしょうか、と。
2人だと、なんとなく自然にどっちがが、話し始めることが多いです。
その日は、ペアワークから始まり
どちらから行きますか?と尋ねると
じゃあ、ちゅみさんから。
と言われたので、私がお先に。
ここまでは何ともかなったのですが、次のブレイクアウトのグループワークで、また同じ人と一緒でした。
砂嵐
ワークでする事は決められています。
じゃあ、ちゅみさんお願いします。
次、Aさんお願いします。
Bさん、メモをとってください。
ん?
それをニコニコと優しく指示された人は、最後に話されました。
ん?
進行はとてもサクサクと進み、ワーク課題は完了してメインルームに戻りました。
次にまたブレイクアウトで別れた時も同じメンバーでした。
またその人は、
はい、Bさんからお願いします。
と優しく促し
Bさんがまだ何を言おうかと、逡巡されていると、
あ!じゃあ、Bさんは、メモをとってください。
ちゅみさん、お願いします。
メインルームでの発表もお願いします。
と。
(え?!)
と今度は私の中で砂嵐のようなものが起こるのを感じました。
その人は、いつもいつもご自分の考えを述べるのを最後にされました。
時間の制約があるので、自分は最後で話すのが短くなってもいいと自己犠牲的に、ご自分を後回しにされたのでしょうか。
これは、私がファシリテーター役を取った時によくする手法です。
しかし、なぜかここでイライラし始める私がいました。
さて、3回目のブレイクアウトでも、同様な進行ぶりで、その日の講習は無事に終了しました。
成すべきことはなされて、終わったのですが、私の中の砂嵐は治らず、ずっと気持ち悪い状態でした。
良かれと思ってのスムーズな進行。
これは有り難いことですが、
この私の感じている居心地の悪さと後味の悪さは何?
アグレちゃん
ものすごくモヤモヤして、その日にあったことを、ある仲間に文字で吐き出しました。
事実と感情をなるべく分けて。
言葉を吐きだしているうちに、私は何が嫌で何に反応しているのかが、わかってきました。
『その人、アグレちゃんだね〜。』
と言われハッとしたのです。
そうか!アグレッシブな人に私は、ノンアサーティブに反応していたんだ。
ニコニコとした笑顔で優しい声で、テキパキとした進行のどこに私は居心地が悪かったのかを内省してみました。
わたしだったら!
まず、私だったらどうしていたのか?を考えてみました。
私なら、気持ちは急くが自分で決めずに
1)これからどうやって回して行こうか?と先ず尋ねてそれぞれの意向を聞く
2)提案があれば、それに乗っかり他の同意を求める
3)提案がなければ、自分から提案し、同意を確認して総意をとる
4)課題に対する自分の意見は最後の順に回すが、先にやって欲しいと言われれば、それに応ずる
これを考えた時、自分とは違うやり方で、しかも一方的な進め方に違和感をもったのでした。
(え?
こんなやり方するんだ。
ま、いいか。。。)
どうして欲しかったのか
しかし、だんだん苦しくなり砂嵐が起きたのです。
私に選択権はないの?
選ぶ自由はないの?
お伺いもしてもらえないの?
この人の言うことを聞かなればならないの?
その時フト私の脳裏をよぎったのは、支配的な私の父親のことでした。
いつでも専制君主的な父に、窮屈さと怖さと、服従を強いられる悔しさを長年感じてきたので、その都度、起こる身体の内側の反応がありました。
砂嵐
まさに、それでした。
私は服従させられるような窮屈さをその人に感じていたんだ。
とても嫌な体感覚は残ったままでしたが、『私は窮屈で嫌だったんだ』とわかり、服従を感じたときに、砂嵐を起こす困ったさんが自分の中にいるのに気がついたのです。
アグレちゃんだね、という一言で、そんな気づきを得られた事に感謝です。
では、どうすれば良かったのか
また同じ事に出くわしたらどうしよう!また同じ嫌な気持ちのままを繰り返したくない!
私は、あの時なんて言えば、スッキリしたのか。
相手を傷つける事なく、今自分が感じていることを表現して、現状の流れ変えて行くにはどうしたら良かったのでしょう。。
アサーティブで表現する練習
近年学んできているアサーショントレーニングにヒントがありました。
講座で学んだ時の講師の先生ならどうされるだろう?と考えてみました。
あ!
あのエピソード!
攻撃的に一方的に怒りをぶちまける人に対して
素直に今の気持ちをシンプルに伝えられていた逸話を思い出しました。
私はなんでもテキパキと指示されることを命令される息苦しさを感じ窮屈だったのです。
だから
『あの〜、ちよっといいですか?
先ほどからどうも窮屈なんですけれど。。
みなさんの総意でやり方を決めませんか?』
これが言いたかったんだ!
と気がつき胸の内がスッととしました。
自分の言いたかったことが分かるとスッとするものです。
今度同じ事があれば、
勇気を出していってみよう!と決心しました。
アサーティブにタイミングよく表現するには、練習と勇気が伴います。
要らぬ一言で、相手を傷つけないだろうか、場の空気を損なわないだろうか、とついついそんな気遣いをして、自分の気持ちを飲み込んでしまう性分です。
これもまた私の中にいるお馴染みの困ったさんなのです。
この話はまた今度にしますね。
長々と最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。^^