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関係性を育むためのアサーティヴなコミュニケーション・トレーニング(2) ForSSW

あっという間の1ケ月が過ぎ、第2回目講座の開催です。
2024年8月17日(土)参加者は25名様。お盆過ぎてもまだまだ暑い土曜日の午後でした。今回は、藤井がお伝えします。


この講座は「スクールソーシャルワーカー実践講座」全12回の中の特別講義として、6回シリーズで実施しています。
アサーションの考え方を通じ行動に移していく力、すなわち「ひとり一人のリーダーシップ(セルフリーダシップ)」を育むことを目的に、子ども達の未来のために親や教師の皆さんと共に広い視野を持ち、多様な視点から柔軟な対応ができるSSWの実践家(豊かなSSW)としての一助になることを願って、講座内容を組み立てました。

第2回目は「自己理解」~自分の価値観に気付く~というテーマです。
スタートは第1回のホームワークからの振り返りです。
ハーリーカードの事例を使い、自分自身の『コミュニケーションの癖』や『受け止め方の違い』また人それぞれに違う『大切にしていることの違い』など、グループワークの中での対話から、様々な気づきがあったようです。
そして、今回はさらに「自己理解」を深めるために、自分自身の「価値観」に向き合っていただきました。

「価値観」。私自身を振り返ってみると・・・
仕事や友人関係で悩んだときや人間関係でモヤモヤをいっぱいかかえたとき。思い出してみれば頭の中はいつも「なんで~~~???」と叫んでいたように思います。
今振り返ってみれば、相手と自分との「価値観」の違いから生じていたことが山のようにあったのでしょうね。
未熟な私は、当時はそのようにとらえることはできませんでした。

そのとき・・・・
せめて、「違い」を受け止めることができていたら・・・
せめて、「違い」を「間違いではない」と受け止めていたら・・・

そして、いつの間にか私は「わたしが大切にしていること」に意識を向けることを避けていたようにも思うのです。
「そこ」に立ち止まると、とてもつらくなったり、悲しくなったり、許せなくなったり、といった自分に湧き上がる感情に振り回されることから逃れたかったのです。
冷静なふりをして通り過ぎたかったのです。
皆さんには、そのようなことはありませんでしたか?

そんな「価値観」は、決してたまたま自分に身に付いたことではなく、長い年月の中で育まれてきた愛おしい「価値観」なんだと思うのです。
自分がどんな価値観を持っているのか?
どのようなときに、その価値観は発動するのか?など、
自分への理解を深めていくことは、出来事への対処や相手との関係を大切に育むことにつながっていくのではないでしょうか。
他者との関係の中で生じ気付いた「価値観」は、時に目をそむけたくなるものもあるのかもしれません。がしかし、自分のものだと素直に受け止めることが、自分への理解をより深めていくことにつながっていくのだと思うのです。自分自身の大切にしていることを受け止めることで、相手を理解し、受け止める力にもなると思うのです。
ただし、時に自分を苦しめる「価値観」は、そっとどこかに置いてきた方が良いかもしれませんね。



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