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高額医療費制度を使い副鼻腔炎の手術を受けてみて

〈要約〉
高額医療費制度だけで、いくらで治療がでしたのか、また、案外身近に慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の方が多いので参考になればと思い投稿しました。

手術になってしまった経緯

子供の頃からアレルギー性鼻炎で、出産をするたびに年々症状がひどくなりました。それにより副鼻腔炎も繰り返すようになり、頭痛・吐き気・めまい・目の奥の激しい痛み・臭いが全く感じない等の症状が起きるようになりました。薬で抑えられなくなり、仕事のパフォーマンスの低下やQOLの低下が長く続くようになりました。

手術の方法

私は、全身麻酔で、鼻の神経を切り取り、アレルギー性鼻炎を根本から治療する方法を取りました。また、鼻の内側の細胞が腫れている状態のままになっており、副鼻腔までの空気の通りを阻害しているので、内視鏡で脂肪吸引のように細胞を吸引することになりました。そして、副鼻腔へ繋がる通路には、蜂の巣のように複雑な骨構造があります。炎症や感染が起こると副鼻腔炎の原因になるため一部砕き通りをよくするといった手術内容でした。

麻酔が切れると

手術後、麻酔から覚めると、喉から口までの感覚が麻痺っていて、痰が詰まってるような違和感がありました。咳き込んで出そうとすると、
「あんまり咳き込むと血が止まらなくなりますよ。」っと優しく伝えてくれる看護師さん。
必死に咳をとめました!!
でも、永遠に出てくる分泌物を出さないと苦しくて、(両鼻には目頭あたりまで大量の綿が入ってるので)血痰を出したティッシュが盆に山になるほどでました。
しかし、こんなのは序の口で、手術後から1週間地獄を見るとは、この時思ってもいませんでした。

術後0日目

麻酔が徐々に切れてくると痛みがどんどん強くなっていきました。
例えるなら前駆陣痛と同じレベル。
または、バスケットボールを顔面に思いっきり叩きつけられる感じです。
痛みの0〜10レベルで言ったら7〜8レベルで、
この痛みを手術後3時間耐えました。
私の麻酔が切れたての頭は痛みも相まって、以下の様にごちゃごちゃしていたからです。

『3時間後に飲水許可とトイレ歩行の許可がでる。
今、言っても痛み止めくれないかもしれない。
患者さんが前いってたような。言ってまだ痛み止め出ませんなんて言われたらそれこそ耐えられない』

このような状態であったので、ナースコールがまともに押せませんでした。痛みと麻酔の影響すごさに改めて思い知らされました。

3時間後ようやく看護師さんがきて痛いといったらすぐに先生がきて点滴で痛み止めをいれてくれました。お陰で痛みがみるみる落ち着いていきました、、、。が、
痛みが落ち着くことは無く、3時間おきに痛み止めを使い夜通しうなされていました。

術後1日目

痛い、とにかく痛いです!!両鼻は綿でぱんぱんで、目の方まで腫れてて涙も勝手に出まくります。また、光が痛みに感じるので目が開けられませんでした。そして、口からは血痰が絶えず出てきていました。
私が手術した病院は手術した翌朝には、自分の足で処置室の部屋の前まで行かなくてはいけないのです。ふらふらと吐きそうになりながら、なんとか診察してもらいました。

術後3日目

3日目に問題なければ退院になります。退院する前に鼻に入れてあった綿を多少取りますが、全ては取りません。ある程度入れておかないと止血できず、鼻血が出てしまうと更に処置が必要になってしまうとのことでした。
綿を鼻と口が通るまで吸い取るのですが、
それも体が反射的に動いちゃうくらいの痛みでした。まあ、術後の痛みに比べたら大したことないに含まれますが、涙ポロポロでした。
その後もロキソニンをガンガン飲みながらなんとか帰宅しました。

鼻うがい

退院してから毎日1日最低2回。最高6回の鼻うがいをして、鼻の中に詰まっている綿を溶かしていきます。
これが、慣れてないと吐きそうになる程で、耳も痛くなります。しかし、やり方は間違っていないとのことでどんどん行い、鼻の通りを徐々に良くしていきました。
そして、綿を溶かしていくと、寝ている際に、口の方へ梅干しの種サイズの血だらけの綿がぼて‼︎っと落ちてきます。
初めはびっくりして飛び起きました。


高額医療費制度をつかっていくらだったか

マイナンバーカードがなかった頃はいちいち市役所へ行って申請する必要がありました。でも、現在は入院する時に、受付の機械でマイナンバーをおいて、高額医療費制度の申請ボタンを押すだけでした。

私の場合は、自分が働いている病院で手術をしたので、部屋代が安くなります。
今回は個室で3泊4日で102,600円
でした。個室の料金が13,200円と食事代が460円で、この金額を抜くと88,940円でした。

まとめ

手術後、1週間以上は口呼吸で寝るため、痛みと苦しみで睡眠不足になります。また、口呼吸のため、朝起きると胃から腸まで空気でパンパンになり、これもまた苦しくて、普通に立って歩くことができませんでした。

鼻腔炎の手術をしてみて、やるなら絶対若いうちがいいと思ったのと、
私の手術を担当して下さった先生は、退院して次の日から仕事復帰できると言われましたが、私は無理でした。顔が目が開けられない程に腫れて、痛みも強く、運転できる様な状態ではないですし、携帯やパソコンもまともに見れなかったからです。

私は今まで、3回の手術と、3回のお産を経験していますが、その中で1番痛く、苦しかったです。
まさか、お産を超えてくるとは思いませんでした。

手術する方は、心してください。
ご参考になれば嬉しいです。

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