立春

うそつき。

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藝大で元気がない人になってしまったレポ①

Day1 こんにちは 前回藝大で元気がない人向けのガイドを作ったのですが、今の私はめちゃくちゃに元気がないです。 たまにふと元気になり行動ができる時があるのですが、その時に引き受けてしまったことが急に元気がなくなって出来なくなったりして、今は精神的に参っています。 私は鬱状態になるととことん身体も動かなくなるタイプです。お風呂に入るのもやっとなぐらいなので、メールすらかなりしんどいです。そして人と会って話すと確実に次の日に寝込んだりしてしまいますし、人と話す時は瞬間的

    • 藝大で元気がない人のためのガイド

      この記事の意図大学生活も2年目になった。身近にも体調を崩したり、大学から距離置いたりする人物をチラホラ見かける。 うちの大学はデザイン科の教授は何も思わないのだろうかと不思議になる程ホームページが見にくく、色々な申請もやりにくい。余裕がない状態でその作業をするの大変億劫だし、それで大学生活を諦めてしまうの人も多いのでは?と思い、ちょっとまとめてみた。 私の略歴私は東京藝術大学先端芸術表現科に在籍している。私の経歴は少し複雑なので、自己紹介を兼ねて、前もって略歴を書き起こし

      • 暴力

         ゴミ箱に入れられた。それは中学生の時の記憶。自分の記憶だけれど、遠くに見える。私がいた学年は優秀な代だったらしい。皆真面目に勉強するそうだ。全寮制で、夜の11時まで寮の監督がついて見張られる。  小学校から一緒だった女の子は、私の水を飲む音が嫌いだった。  「どうしてそんなに音が鳴るの?」  「静かに飲めばいいのに」  やんわりと皆んな、私のことを鈍臭いと思っていた。学校までの坂道の角度が、毎日上がっていった。保健室に行って、授業から逃げた。  「大丈夫だから、行けばい

        • 5円玉

           僕がするんでいる町には、小さなデパートが一つある。デパートといっても伊勢丹とか東急百貨店みたいなのではなくて、ダイエーとかそういうのの、さらにローカル版みたいなやつだ。  そこにゲーセンがあって、ツタヤがあって、ちょっと行ったところにカラオケがある。あとは娯楽になりそうなものはない。そんな町に僕は生まれてからずっと住んでいる。  中学の時、友達と都会に行った。いつもは親と行っていたけれど、自分の足で行くのは初めてだった。電車になんか普段乗らないから、いくらだろうねと駄弁

          コインを拾う

           百円均一に行った。五年ほど前から、大手の百円均一は300円だかの商品を取り扱い初め、もうそのコンセプトは崩れてしまった。けれど、家に着いて買ったものを開封すると、やはり便利だなと思う。粘着ローラーだとか、吸盤付きのフックだとか、そんなものを買い揃えた。「ヒャッキン」という音によって共有されるイメージが、もう100円の商品を取り扱っているという事実より大きいものになったのかもしれない。  僕は生活が好きだ。特に一人暮らしが好きだ。部屋をきれいに掃除して、美味しいものを食べる

          コインを拾う

          ほら、どうせこんなのが良いんでしょ

           愛情なんて微妙なもの、あんまり頼ることは出来ないな  訴訟書類を片付けている最中、そう思った。2人で揃えた家具が、やたらちっぽけに見える。  私は都内の私立文型大学に通う大学生だ。偶然にも顔が良く生まれたおかげで、大学生活には不自由しなかった。高校生の頃から、インスタを始めた。可愛い可愛いと言われていたので、お手軽に有名人気分を味わえた。フォロワーが多い子と連絡が取れるようになって、友達にも「格」が出来るようになった。派手な飲み会にも呼ばれた。柔らかなヤンキーカルチャー

          ほら、どうせこんなのが良いんでしょ

          拉致

           僕には恋人がいる。彼女が好きなのは歯磨きだ。完璧な口内環境を作るためにいつも彼女は最善を尽くしている。そんな彼女が僕は大好きだ。  彼女と出会ったのは2年前。少しデザイン料をケチったような看板の歯科医院で僕は働いていた。それなりに健康な身体と、日本国民の上位1%の収入をもつ両親の元に生まれ、大した熱情を得なかった僕は自然と歯科医になった。  「どうして歯科医になりたいのですか?」一応小論と面接があると聞いて、なんとなく自問自答してみたが、結局めんどくさくなってGoogl