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苦しみ(都市伝説解体センター)

and YOU! じゃないんだわ。
クリア後からここまでずっと考えさせているという点でこのゲームは成功している。
プレイした記憶を消したい…

ビジュアルがいいよね

廻屋渉〜〜〜ほまにすこ。すこすこ。全体のビジュアルの雰囲気も良い!

なんでキャラ立ち絵にドット絵を採用したのかがわからん。普通に普通のグラでよくね?レトロゲー風とかでもないわけだし。ネットロアの感じを出したかった?
廻屋とあざみの外見が似てるってことが伏線になってるんだけど、少なくとも自分は似てると思えんかった。単純にグラフィックの解像度が低いからだと思う。むしろ分かりづらくするためにドット絵にしたのか?
アニメーションは癖あるけどまあ人の好みの範囲。

ファミレスはドットじゃなくて二値ペンで描いてて、あれはゲームの雰囲気にぴったりで良かったなと思う。けどこのゲームはドット絵だからよくわからない。

シナリオがあんまりよくなかったよね

なんか上手く言えないけど1話の手触りが本当に良くなかった。「バカ女しかおらんやん…」になってプレイのモチベ落ちた。1話、何が良くなかったんだろう。怪異の知名度?ゲームシステムの単調さ?台詞回しが合わなかったのもあるかも。

というかゲーム全体通して「結局人怖かい」になってノれなかったな。伝奇物を期待したぽれが悪いよ。
2話はあんまり覚えてない。
3話は上野の話だっけ?上野の蓮池大好きだからわりとたすかった。
4話。覚えてない。そうだ、第一村人が怖くて良かった。これはこのゲームの本当に良いところですね。解毒どうしたんだよ。
5話は怖くて良かった〜けど、結局あれなんだったん?なところが多くて腑に落ちない。
6話!オーソドックスに点と点がつながっていくのは楽しいね!まあそれもラストでちゃぶ台返されるんだけど。
ラスト。基本的に許さない姿勢でいこうと思います。

えーてか実況で初めから見直してるんだけどやっぱり1話チュートリアルの呪いの椅子のパートがどうやっても説明つかないと思う。全部夢でしたってこと?なんかなあ。「これまでの世界は一人の妄想によるものでした」って言われてるのと同じなんよな。

うーんなんかなんていうか…

ゲームのゲーム部分

ゲームシステムってもんがあるじゃん?たとえば逆転裁判なら、証拠を集めて推理して、真実を明らかにして無罪を勝ち取るという、過程と結果に最大の旨みがあると思うんだけど。このゲームそれが無いんだよね。推理ゲームじゃないというならそこまでなのだが。

んー推理して、推理(=プレイ)を積み重ねて真相がわかる…って流れを無視した構成になってると思う。これシナリオの話になっちゃうけど、積み重ねた推理やプレイ、結局意味ないもん。なんていうか、ゲーム内で推理していくことと並行して別の部分の違和感を勝手に推理しておかなくちゃいけなくて、それってずるくない?「後出しジャンケン」って言葉が合うのかな。卑怯だなって感じ。ここのジャスミンによる推理パートとかがあったらよかったね。

ここまで書いて気づいたこと、この作品のメッセージから逆算するに、SNS調査パートがゲームシステムの肝だったってこと?嘘だろ?ただただ苦痛だったあのパートが?あえて苦痛を与えるために作られている部分が心臓部とはあまりにも相性の悪い。

改めてゲームでこのシナリオをやる意味がない。パラノマサイトも信頼できない語り手を採用したゲームだったけど、あれはシステムを上手く使っていたし、語り手が章ごとに替わることで暗示(匂わせ)もあったと思う。
てかねーマジで廻屋を操作キャラにしておいて「実は存在しませんでした」は本当にやっちゃだめだと思う。安全性の破壊、ゲームとプレイヤーの信頼関係を破壊する行為ですよこりは。あそこの整合性取れんしさ。

「どんでん返し」(どんでん返しとすら呼びたくない何か)のために、プレイヤーを「驚かせる」ために、全てが存在していたことをまだ受け入れられない。全てに説明がつくわけでもなく。クライマックスではシナリオのトップシークレット(笑)(冷笑的だがここは「起承転結」ではなくただの設定開示にすぎないのでこう言うしかない)が開示されたところで「で?それで?何なんだ?」となって終わる。主人公は実は多重人格者だった!だから?

数多あったらしい伏線も、「ゲームの都合」で片付けられるような部分が多く伏線として感じられなかった。リアリティラインの曖昧さについて言及する意見を見たがその通りだと思う。どこまでがマジでどこからが違和感なのか分からず、流していくしかなかった。ただ最後でびっくりさせるためにあえて曖昧にしてたんじゃないかと邪推してしまう。

杜撰なプロットと言う他ない。テキストを読ませるわりに情報が薄く、必要十分な暗示が無いため考察をするにも考察(笑)にしかならない。意味不明なほど徹底的に手掛かりを残さないシナリオに、考察(笑)で補完するしかない。暗示さえちゃんと残っていれば正確な考察でプレイヤーは惹き込まれただろうに。

小説や映像として作ってほしかったな〜ゲームとしては三流だけど、もし他のメディアであれば二流、くらいの結末だと思う。ゲームというインタラクティブが重要な要素になる媒体で作ったことが全ての間違い。
プレイした体験自体がこのゲームとシナリオにおいて大きなノイズになっている。実況動画で見れば良かったかもしれないが、動画で済ませていたらここまでゲームというものについて考えを巡らすことはなかった。そこはありがとう。

都市伝説解体センターってなんだったんだ

ハリボテですよね。真相もハリボテだったし。ビジュが良いだけだったな〜。集英社が宣伝打ったから流行ってるのもハリボテって感じがすごい。

いや、好きな部分や面白い部分は確かにあった。あったんだけど、最後の✌️「どんでん返し」✌️でこれまでの全てに意味がなかったことがわかって最悪。それは別にいいんだけどエピローグの語りだけで済まされたのが本当にゲームである意味がないと思った。エピローグムービー部分まで探索パートに仕上げてあったら評価は90°くらい変わったと思う。

まあ2000円ならこんなもん?インディゲーならこんなもんよねえ。あーマジでプレイした記憶を消したい。

苦しみを共有したいので人に薦めたいゲームです!

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