異常な数値、保険加入率79.8%
はじめまして、こんにちは。
生命保険の販売を10年ほどやっているものです。
多くのお客さんを見ていて感じること。
それは、保険商品のわかりにくさ!
わたしなりに、ドンドン解説していきます。
※個人の見解です。
まず、驚くべきは生命保険の加入率です。
およそ8割の方が加入している実情で、そのうち16%だけが自分の保険の内容を全て理解しています。
世の中で自分の保険を把握している人の割合は、およそ12%で、これは両利きと左利きを合わせた数と同じくらいです。
本来、めちゃくちゃ少ないはずの保険加入者
ここまで大きな市場にしたのは、テレビの影響が大きいと考えられます。
TVCMもそうですし、『がん=重大な病気』という象徴として扱われ続けてきたことも、少なからず、いえ、多大な影響があります。※個人の見解です。
また、保険の加入の仕方の多くは、自分より目上の人の勧めでの加入が多く(親や上司、先輩など)、自ら進んで入った方も、元を辿ればTVか親のすゝめを自発的に感じ取ったのではないでしょうか。※個人の見解です。
そして、すゝめた方は内容にはほぼ関与せず、保険屋さんを紹介される‥多いパターンです。
LINEリサーチによると、貯金している人の割合は72%、その中の29%が、『50万円未満』だそうです。
15〜69歳、約48000人が対象のアンケートで、2020年のものです。
15歳未満は1512万人(12%)、70歳以上は、2791万人(22.2%)なので15〜69歳は全人口の65.8%ということになります。
まず貯金していない28%は全人口比率で18.4%、保険を検討してください。
そして、15〜69歳のうち、13.7%の方も、保険を検討してください。
さらに、別調査ですが、70歳以上で貯金ゼロが20.8%いるそうです(総務省調査)。
全人口比率で、4.6%。
18.4%+13.7%+4.6%=36.3%、こちらが保険加入を検討すべき割合です。
全人口の36.3%が貯金50万円未満。
この数字は同時に、『保険加入が必要な可能性の高い割合』です。
実際には、79.8%の方が加入しており、過剰に販売されているとみることもできます。
とはいえ、36.3%の方がこんなに貯金が少ないなんて‥。
さて、回りくどい計算試算をしましたが、厚労省の調査で、世帯ごとの貯蓄についての調査があります。
全世帯で『貯蓄がない』は、11%。
さらに、『ある』、『50万円未満』が4.3%。
世帯で見ると、こちらです。合わせて15.3%のおうち。
これは、事故の中で高齢者による事故の割合(15.2%)と同じくらいです。
あなたも貯金、貯蓄から、保険が必要か見直ししてみましょう。