『1000xRESIST』感想
1000xRESISTでスリリングなSFアドベンチャーを体験しよう。ここは異星からの侵略者により疫病がばらまかれ、人々が地下への逃避を余儀なくされた年代不明の世界。「全能の母」に全身全霊で奉仕し、ウォッチャーの務めを果たせ。すべての根底を覆す、衝撃的な秘密を知ってしまうその時まで
SFってなんですか、なんですかねえ
近未来とかタイムマシンとか超能力とかそういうことではないんですよね
スターウォーズとかはサイエンスファンタジーだと思ってます
好きな作品を挙げると、新世界より、ハーモニー、〔少女庭国〕、ガンダム、サイコパスなどです
百合が好きと言えばそれはそう
僕はよく河野裕さんの解釈に助けられています
【SF】
— 河野裕(文章の方) (@konoyutaka) December 10, 2017
リアリティの一種。およびそのリアリティを作品の中核として扱うこと。
現実には存在しない、作中では前提となる設定に対し、各登場人物や社会がなにを考え、どう変化するのかを追求することで、物語に納得感を与える。
まさにこう、これが僕の思うSFです
SFはここにはない社会を創造してほしい、社会の中に生きる人々の思想を扱ってほしい、社会と人々の対比を描いてほしい、社会の行く末を案じてほしい、ほしいんです
そして、そのあとどっかで疑ってほしいです
窮屈な社会のシステム、周りの人間の怠惰、自分自身の存在価値などなどを思う存分疑ってほしい
その作品を読んだ後には、その作品から疑問だけ取り出して現実世界で吐き出してやるのです
それが一番楽しくて好きです
そういう文脈で、1000xRESISTはSF作品でした
過去を追いながら今を疑うお話です
序盤は断続的な話と前衛的な演出も相まって、酩酊しながら物語を辿れたのも気持ち良かったです