宮部みゆきさんの本との出会い

宮部みゆきさんの本を読んだきっかけは、妹が友人から借りてきたから。
勧められなかったら未だに読んでないかも知れない。

妹がアルバイトをしていた時に、本好きの人がいたらしく、その人に「何かお薦めの本はないか?」と聞いたら
東野圭吾と北村薫と、宮部みゆきの『初ものがたり』を持ってきてくれたと。
私にも「面白いから読んでみて」と渡してくれたけれど、ほぼ読まずに返してしまった。

どちらかというと、その頃は小説は日本のより外国の方が好きで、エッセイみたいなのだったら好んで読んでいた。

妹は宮部さんのにはまったらしく、他の本も読んでみたくなり、選んだのが『おそろし』だった。
『百物語』が決め手だったとか。
これなら私も興味がある妖怪もの(?)だし、読めるんじゃないかと、また勧めてくれた。

妖怪ものや怖い話は好きな方だけど、時代小説は苦手で、ほぼ読んだことも無いし読もうと思ったこともない。
なんせ背景の説明がつかみにくく、聞き慣れない言葉とか文化や風俗の表現、難しい漢字も多いから。

それを妹に伝えると
「そんなん私もわからない。飛ばして読んでる」と。
いちいち私は辞書で調べたりしながら読んだりしてた方で、すっと読んで行けない。
飛ばして読むか‥
抵抗はあったけど、一種の開き直りのように読み進めていくことにした。

確かに分からない言葉はちらほらあったけど、気にならない位面白くて、一気にはまってしまった。
時代小説って面白いんだなあと。
それからは『三島屋変調百物語』のシリーズをいつも楽しみに待つようになった。
もちろん、ほかの時代小説も面白い。

宮部さんの本に出会ってから、もう10年以上になるけど、逆に宮部さんの現代の小説は全く読んでない。そろそろ何か読んでみようかなと思っている。

自分では選ばないものを読んで見るのは大切だと思わせてもらえた。
自分の好みだけじゃ、枠が狭くなって、違う世界の出会いに合いにくいなと。

妹に宮部さんの本を勧めてくれてありがとう。(妹のバイト先の人)
私に何度も勧めてくれてありがとう。(妹に)


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