学会発表した事例は論文化しよう。
皆さんは学会発表をしたことはありますでしょうか?
私は、学会発表として纏めた事例をそのままで終わらせることは非常にもったいないと考えます。
(注:作業療法では症例ではなく事例と書くケースが多いです)
作業療法に限らず、全ての領域において論文化する意義について私の意見を述べていきます。
学術的視点
学会は自分の取り組みを紹介する場所であり、エビデンスとしては乏しいです。
介入効果がどんなに大きかったとしても引用することは難しいです。
学会終了後は抄録が残ることがありますが、発表内容が記録されることは稀です。
論文を書くことで記録となり、そうして蓄積された事例がエビデンスとなります。
同じような事例を担当しているセラピストは必ずいるため、論文は他者への情報共有に寄与します。
学会発表で留まることは、学術的にも損失になります。
介入者的視点
一から事例を纏めて論文を書くより、ある程度纏まってある学会発表を論文化する方が効率が良いです。
学会発表で骨組みが完成しているため、あとは学会で伝えきれなかった情報を加えて肉付けするだけです。
逆説的ですが、論文をベースにして学会発表することもありです。
論文を書くことで介入を考察しながら振り返り、以降の介入がブラッシュアップされます。
また、自己研鑽や他者貢献に繋がり、職場で認められることもあるため自分自身の実績になります。
※論文は認定作業療法士の取得に活用することができます。
どのように論文化するか
過去に論文化について纏めた記事があるので、そちらをぜひご参照ください。
論文化にあたり、一番の課題は論文を添削してくれる人(メンター)がいないことです。
学術に力を入れている職場であれば論文を書いたことがある人に頼むことができますが、周りにそのような人がいないことが多いと思います。
私の場合、勉強会・学会・Xで知り合った方に相談したり、偶然の繋がりでメンターを得ることができました。
そのような意味でも学会発表は論文化にあたり重要かもしれません。
あなたのメンターになります!
私はメンターのおかげで論文発表をすることができました。
そのため、今度は私なりに恩返しをしていきたいと思ってます。
もし、周りにメンターがいなければ、私が可能な範囲でサポートさせていただきます!
私の分野は身体障害や老年期であり、作業療法理論(MOHO、OBP2.0、カナダモデルなど)に基づく介入をしております。
論文についてご相談したい方がいましたら、X(@yuuta_illOT)にてお気軽にご連絡ください。
また、学会発表をしたことがない方がいましたら、湘南OT交流会というSIGにてサポートを行っています。
私もメンターを務めていますので、ご興味がありましたらぜひご確認ください!
まとめ
論文を書くことはハードルが高く感じますが、学会発表ができれば論文も書けます。
そこに経験年数はあまり関係ないと思います。
「やるかやらないか」です。
論文化に挑戦するあなたを応援しております。