初めての国際学会 -APOTC体験記-
自己紹介
作業療法士6年目(27歳)の椿勇太と申します。
現在は病院を退職し、産業領域への転職を見据えてスキルを磨いています。
今回、札幌で開催されたAPOTC(アジア太平洋作業療法学会)に全日参加しました。
国際学会は初めてでしたが、非常に刺激的で学び深い体験ができました。
日本学会との違い
海外の方はカラフルな服装が多く、ふらっと遊びに来たかのような雰囲気でした(笑)
対して日本学会では黒一色であり、緊張感のある雰囲気でした。
批判する意図はないですが、日本も少しカジュアルな服装で学会を楽しみたいと思いました。
英語について
コミュニケーションは思ったよりもできました。これは少し自信に繋がる貴重な体験でした。
リスニングを強化したおかげで、何となく意味を理解することができました。
しかし、発表内容を詳しく知ることや、心の機微を表現することに難渋したため、改善する必要がありました。
また、発音が綺麗な方も多く、今後はネイティブの発音を意識して練習しようと思いました。
今回実感したことは、自分の英語力はともかく、勇気を持って積極的にコミュニケーションをとりにいくことが大事だと思いました。
私は言語関係なく自分から話しかけるのが苦手なので、同期のコミュ力をお借りしました(笑)
ワークショップについて
私は「地域高齢者に対する作業療法処方」についてのワークショップに参加しました。
大体は日本の実践と同じでしたが、異なるアプローチ方法が見れて興味深かったです。
自分の優先度が高い作業と遂行度をチャート図にして評価したり、WHOが勧告する一日の運動量を基準にして作業療法のプログラムを組み立てたりする演習を行いました。
ペアワークであり、私は香港の方と演習を行っていました。
ちなみに香港の高齢者は隔週でお寺に行き、社会的交流の場になっているそうです。
海外のOT実践について
APOTC最終日(日本作業療法学会初日)に、WFOT会長のサマンサ氏によるシンポジウムが行われました。
世界の情勢に合わせた作業療法、AIをはじめとしたテクノロジーとの共存、OTとしての今後の活動方法など、機知に富んだ情報をユーモアに語ってくださいました。
この講演で私はひどく胸を打たれました。
今後は日本のみならず、世界に向けて作業療法を発信していく必要があると強く感じたからです。
日本は独自の作業療法文化がありますが、世界へ発信するためには世界の情勢を把握しなければなりません。
そのために英語力は必須となっていきます。
世界と繋がり、世界のOT実践を知り、日本の強みを活かして貢献することで、日本という国の価値が高まっていくと思います。
私は日本のみならず、ゆくゆくは世界で活躍していきたいです。
まずは英語力の向上と、産業分野における作業療法の実践について模索していこうと思います!
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