旦那が仕事をしている。 パソコンでカタカタしている。 カタカタしていると思ったら、突然にやっと笑った。 「同時に2台のパソコンにリモートしちゃうぜ~」 何だか楽しそうだね。 ノートパソコンから、別のデスクトップパソコンを操作するらしい。 「ふふっ。旦那、天才につき」 うん、楽しそうだ。 「旦那はお野菜だったのか」 「ん?」 「いや、今自分で、てんさいだって」 「いや、甜菜じゃないの」 いや、別にね? 旦那の正体がお野菜だったからって、私は旦那を嫌いになったりしないけど。
突然ですが。 私には祖母がいます。 なかなかにクセの強い人で、関わり方にかなりコツが要る感じなのですが。 まあ、今回書き連ねるのは、そこではなく。 祖母のLINEの話です。 うちの祖母、今年80歳を迎えました。 おめでとうありがとう。 でね、彼女LINEをするんですよ。 孫の私とメッセージのやり取りをします。 最初は大変でした。 句読点の位置はおかしいし、漢字変換は間違ってるし。 祖母からのLINE=暗号、的な? いわゆる、おもしろLINEだったんですね。 うちの母
散歩が好きです。 今日ものそのそ出掛けます。 今日は買い物。近所のスーパーに、旦那とのそのそ。 スーパーマーケットの入口に、何やら貼り紙が。 「パート・アルバイトさん募集!」 うむ、よくある貼り紙。人手不足。 しかし、このスーパーはもう一歩先を行っていた。 なんと、その下に白紙の履歴書が置いてあったのである。 あの、あれ。JIS規格の、ネットで手に入るやつ。 プリントアウトして、台の上に重ねてあった。 風で飛ばないように、重石置いて。 こ、このスーパー、本気だ…!
ある晩、私は慌てていました。 「間違えた! 間違えた!」 引き出したラップを持って、うろうろしてしまいます。 「間違えた! 間違えたよ!」 「落ち着きなー、嫁ちゃん」 旦那登場。 「仕方ないよ、ラップは捨てちゃって良いから」 「ふへぇ…」 「どうせ、クッキングシートで落し蓋を作ろうとして、間違えてラップを引っ張っちゃったんでしょ?」 「!?」 私、びっくり。 「なぜ分かった!?」 「いや、夕飯作ってる最中だし、煮魚にするって言ってたし…」 旦那の洞察力、怖い。 「旦
突然ですが。 私は、某大学の出身です。 卒業してから、すでにx年経っているのですが。 先日、諸事情により母校へ足を踏み入れる事となりました。 構内を散歩しておりますと、あの頃の思い出が蘇ってきました。 「懐かし〜」 私はのそのそ、歩いて行きます。 そして、学食に到着しました。 ここの名物は、油淋鶏(だと、私は勝手に思っている)。 久し振りに、あの味が食べたくなりました。 食券を買って、列に並んで、カウンターでは 「ご飯少なめでお願いします」 の一言を。 男子大学生用に
ある日のことです。 私が、とある駅をてくてく歩いておりますと。 大きなポスターが目に入りました。 いやね、重要なのはその内容ではなくて。 貼ってある場所です。 自動券売機を隠すようにして、貼ってあったんですね。 「ボクはポスターだよ、自動券売機じゃないよ」 って顔して、すましておりました。 いや、君この前まで自動券売機だったでしょ。 それに、隣の自動券売機の上、ちゃんと「1」って書いてあって、君の上には「2」の文字がある。 私は騙されないぞ。 キッと睨んでやったので
ある日。 旦那と一緒に買い物に行きました。 鶏ももが安かった。 旦那が言います。 「鶏ももの竜田揚げが食べたい!」 私、反対。 「今、家にお肉たくさんあるでしょ。また今度ね」 すると旦那、駄々をこねる。 「食べたい! 竜田揚げ!」 「むーん…」 誰が作ると思ってるんだ… でもまあ、たまには聞いてやるか。 「いいよ、買おうか」 「やった!」 こうして鶏ももを買って帰った。 3日後。 冷凍しておいたお肉を、解凍する時間。 「鶏もも、解凍する?」 旦那は目を輝かせ、こう言っ
昔から謎なんですが。 なんで、殿方って女の子の事守りたがるの? 守ってくれって頼まなくても、なんか守りたがる。 いろんな曲で、君を守るよ〜とか歌われてる。 なんで? え、そもそも女の子って、守られたがるものなの…? 分からん… とりあえず私の場合ですが、一方的に守られるのは嫌です。 戦う男性の背中に隠れて守られてるだけなんて、ごめんです。 一緒に戦わせろ。 強くはないけど元剣道部なので、竹刀と木刀くらいは振り回せる。ぶんぶん。 と言うか、自分のために大切な人が戦っ
散歩が好きです。 今日ものそのそ出掛けます。 夏の太陽に焼かれ、蝉時雨をくぐり、旦那とのそのそ。 おや、踏切です。 この暑い中、いつもと変わらず仕事をしています。 電車の接近を知らせ、人間を守る大切な仕事。 その姿は凛として、どこか誇らしげでもあります。 気高く美しいそのただずまいに見惚れ、手元のカメラでパシャリ。 こんな風景に出会えるから、真夏の散歩も良いもんです。 さて、次はどこに行こうかな。
旦那の敵は、ウルル(ぬいぐるみ)だけではない。 私のオオサンショウウオグッズ全てを、敵視するのだ。 机の上の置物から、マグネット、コップのフチに掛けるやつ、コードにくっつくガチャ景品まで(※全てオオサンショウウオ)、気に入らない様子だ。 「どうしてそんなに、オオサンショウウオを敵視するの?」 訊いてみた。 「嫁のココロを奪う、悪い一味だから」 あれまー。 オオサンショウウオ、悪の組織になってしまった。 「さして可愛くもない両生類のくせに、調子乗りやがって」 「なんとー
私は時々、かんざしを着ける人です。 ヘアクリップより、しっかり頭に固定されるので、動きやすい。 この夏のある日も、かんざしを着けるべく、髪を上の方にまとめておりました。 すると、旦那がやってきました。 「お馬さん、お馬さん」 私の髪を引っ張って、そんな事を言います。 ポニーテールにするつもりだとでも、思ったのでしょう。 私は旦那に言い返します。 「鹿さん、鹿さん」 旦那、驚愕。 「馬と鹿になってしまう! 馬鹿夫婦じゃん!」 「やーいやーい」 「嫁ちゃんも、他人事じゃな
靴紐。 皆さん、どんなふうに結ばれてますか? おそらく、多くの人が 「別に普通…」 と言いながら、蝶結びしている事と思います。 蝶結び、良いですよね。 簡単で実用的だし、かわいいし、最強。 さて、うちの旦那の場合。 「別に普通…」 と言いながら、よう分からん結び方をしています。 紐をぐるんと輪っかにした後、目にも止まらぬ速さで、なんかやってます。 なんかね、私の知ってる蝶結びの方法じゃない。 謎。すこぶる謎。何がなんだかよく分からない。 よって、私は今でも旦那がどう靴
ある晩、私は言いました。 「眠れない…」 すると、旦那は言いました。 「嫁ちゃん、昨日も同じ事言ってたね」 「…え?」 私は昨晩、割とスムーズに眠ったはずだが… 「眠り方忘れたって言ってたから、お腹とんとんしたじゃん。覚えてない?」 旦那の質問に、私は黙ってしまいました。 全く記憶にございませんです。 「ごめん、覚えてない…」 「え?」 「多分、私それ寝てた…」 「え!」 旦那、困惑。 「え、眠れないの?って聞いたら、うん、て言ってて…名前呼んでも反応しなくなった
結婚してから学んだ事、魚編です。 魚さかな。 食卓になくてはならない、大事な食材。 私の場合、実家でも料理はしていたのですが、結婚して家計を切り詰めるようになってから、買う魚が変わりました。 実家では、切身か柵が基本だったのですが。 今では、基本的に丸々です。 いわしとか、あじが多いかな。 お店閉まりかけな時間の鮮魚売り場、最高。 で、いわしだのあじだのを丸々買ってきてどうするかと言うと、捌くんですね。 特に、生食用とか書いてあると、生魚好きの私は喜びます。 刺身か、
散歩が好きです。 今日ものそのそ出掛けます。 家から2~3駅離れた地域を、旦那とのそのそ。 良い空、良い風、良い天気。 「おかしいなぁ…」 旦那が立ち止まる。 「どしたの?」 「道に迷った」 「あれまー」 あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。 「地図見れば?」 「いや、大丈夫」 「あらそー」 旦那さん、一度地図を見て道順を頭に入れると、その後は地図を見るの嫌がるのよね。 ほんと謎。 通りを行ったり来たりしていると、道端で草取りをしていたおじいちゃんが、声をかけてくれま
旦那がウルル(オオサンショウウオのぬいぐるみ)をつぶします。 「嫁のとなりで寝やがって!」 いいじゃん、別に。 君も私のとなりで寝る事あるでしょ。 「ニートのくせに!」 ぬいぐるみには、就労の義務は無いんだなぁ(羨ましい)。 「丸めて圧縮袋に入れて、押入れの奥に放り込んでやる!」 うーん、それはやめようか。 なんでそんなにウルルを敵視するのかねぇ、この旦那… 私は今日もウルルを守った。やれやれ、忙しいね。