
もしパイ❗️パイロットの待遇と今後
パイロットの待遇と今後についての分析
パイロットの待遇
パイロットの待遇について語る上では、高給である点が多くの人にとって関心のあるポイントではないでしょうか?
実際航空会社や自衛隊でも、他の職種と比較して、パイロットの給与は高めに設定されています。
また、安全を最優先とするために休息・休養基準が厳格に管理されているのも、この職種の大きな特徴の一つです。
特にエアラインでは、勤務間の休息時間を厳守するために、時間管理が徹底された上、一般的に月10日程度の休日と年20日程度の有給休暇が確保されています。
官公庁や使用事業会社で働く場合にも、エアラインとは異なる面はありながらも、特殊技能に対する手当や、法律に基づく休養基準の管理が行われています。
これらは、
パイロットが常に高いパフォーマンスを維持し、安全に任務を遂行できるようにするためには欠かせない要素です。
しかしここ数年のコロナ禍においては、パイロットも安泰ではないことを如実に示してくれた様に思います。
多くの会社で減便が発生し、少ない仕事をシェアしていた事をおぼえています。
日本の会社では社員が首を切られる様なことはありませんでしたが、海外ではあっさりとレイオフされたという話も聞きました。
当時は台湾で勤務していましたが、幸いにもその当時、コロナ禍でありながら利益の出ていた数少ない会社であったせいか、首になることはありませんでした。
ただ、以前SARSが蔓延した時に、外国人パイロットからクビになっていったという事があったため、会社からのしっかりした方針が出るまでは、ピリピリした空気が張り詰めていたことを記憶しています。
この様に、コロナ禍のような世界的な危機が生じると、大幅な減給に直面し、生活、ひいては人生設計に大きく影響が出る可能性もあるといえるでしょう!
そんな一大事でなくとも経済のあおりを大きく受ける航空業界。
私が転職してすぐの頃、会社の上司が、「エアライン(航空業界)は水商売と同じ」と、業界が社会の変動に強く影響を受けやすいことを指摘されていた事を今でもよく覚えています。
付随してその待遇も、社会の動向に左右されやすく、不確実性の高い環境下でのキャリアとなり得る点を理解しておくことが必要です。
(入社や昇格などは間違いなく左右されます!)
とは言え、コロナ禍の様な自体はそうそう何度も起きるわけではありません。
スペイン風邪の大流行からカウントしてみても、概ね100年に一度程度起きる事象ではないでしょうか?
これらを踏まえた上でも、長期的に見た場合、パイロットは高待遇な職種であると言えるでしょう!
パイロットの今後は?
次に、パイロットの今後はどうなっていくのだろうか?という事について考えてみたいと思います。
パイロットの将来は、AIの航空業界への参入が鍵を握ると私は考えています。
特に、コストの高い長距離国際線のパイロットから、AIに取って代わられる可能性が高いと考えます。
最たる理由は、パイロットにかかる高額な人件費削減です。
既に長距離飛行ではオートパイロットの使用や、CPDLC:データリンク通信(メールのようなやりとりが可能)による無線通信の必要性が低下していることに加え、IT技術の発達も相まって、AIの導入に適した環境が整いつつあります。
また歴史を見ても明らかなように、技術の進歩は、確実に人の仕事を奪います。
そしてそれは御多分に洩れず、パイロットの仕事にも当てはまります。
しかし、短距離の離島間フライトなどでは、AI利用の幅が小さく、費用対効果を考えた場合、パイロットの需要が残る可能性があるのではないかと考えます。
また、空飛ぶタクシーなど新たな形態の航空輸送が実用化されてくれば、パイロットの役割の幅も広がり、さらに変化することでしょう。
技術の発展は仕事を奪う可能性がある事に言及しましたが、テクノロジーの発達により、例えば宇宙飛行の分野で新たな需要が生まれる可能性もあります。
このように、技術の進化とともに運航・運用の変化が予想される中で、パイロットとしての仕事は変わっていくかもしれませんが、完全になくなることはないと考えます。
前述の長距離フライトでも、完全にコックピットから人がいなくなることは現時点では考えられません。(100年後はわかりませんが。笑)
ただ未来のパイロットには、従来の航空機だけでなく、新たな技術や運航方法に適応する能力が求められることでしょう。
つづく