冬と春

ボレアースは　冷たい冬の空気を運んで来た

人々は　今日は寒いねと
みんなくちを揃えて話しをしていた

そこへ

暖かい空気と共に　ペルセポネがやって来た

人々は　口々に
急に　暖かくなったねと言った

ボレアースは　ペルセポネをみるなり

今は私の季節　邪魔をしないでくれますか
と言った

続けて　あなたが来ると季節外れの
花が咲いてしまう
それでは　季節感が無くなってしまうのです

ペルセポネは
ごめんなさい　あなたの邪魔を
するつもりはありません
たまたま　ここを通っただけですと言い
まもなく暖かい風と共に去って行った


人々は
今日は寒かったり　春のように暖かかったり
変な日だなと不思議に思いながら
各々の日常の生活に勤めるのであった

春の季節は　まだまだ先になりそうです

EXILE ／ Lovers Again  　　　2007年

♦これは私が想像して書いたものです。

ギリシャ神話には、冬の神であるボレアースがいます。

ボレアース
ギリシャ神話に登場する北風の神様で、冷たい冬の空気を運ぶ。

ペルセポネ
ギリシャ神話に登場する春の女神で、花を咲かせる女神とも言われています。

最後までお付き合いいただき
ありがとうございます♬