防波堤から望む風景
此処に来るようになって1年と半年
防波堤から望む風景を見ながら
キャンバスに描いてきた
冬には 荒れ狂う波がテトラポットに
打ち付ける波しぶきを描き
春には 穏やかな波の音を聞きながら
暖かな日差しを浴びる
釣り人を 描いたり
夏には 防波堤に佇む
少女の麦わら帽子が 風に飛ばされ
ギラギラときらめく
海面へと落ち
沖へと流される様を
描いたり
秋には 推定23℃の涼しい
海風に吹かれながら
沖に向う貨物船を描けば
もう キャンバスは要らない
暫くは 何も書くことは無い
また 描きたくなったら…
そう考えながら そっと筆を置いた
イルカ / 海岸通り 1975年
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました♬