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Creandumが5億ユーロのファンドを調達、欧州ハイテク投資に回復の兆し ヨーロッパのスタートアップ企業にとって状況は好転しつつある

初期のSpotifyを支援していたスウェーデンのVC企業Creandumは、5億ユーロを調達した。ファンドの半分は米国の投資家からのもので、米国の投資家が再びヨーロッパのハイテク企業に再び関心を寄せているのが窺い知れる。現在のヨーロッパ市場は、AIやSaaSを主な原動力として資金調達額と評価額が上昇、ハイテク投資が復活している。Creandumについては、最近ではフランスのAIスタートアップH社やドイツのSaaS企業Codesphere社、スペインのフィンテック企業Embat社を支援した。


Spotify(スポティファイ)やKlarna(クラナ)の初期の支援者であるスウェーデンのVC企業Creandum(クレアンダム)は、ヨーロッパのスタートアップ企業に資金を提供するために5億ユーロを調達した。

このファンドは、ヨーロッパにおけるハイテク投資の分岐点になる可能性がある。コロナの大流行の影響で2年間資本が枯渇した後、このセクターは復活の兆しを見せている。

「我々は欧州の見通しについて非常に強気です。」と声明を発表した。「前四半期には、AIとSaaSを主な原動力として、資金調達額と評価額の両方が上昇しました。」

クレアンダムの資金調達は、今年行われた他の多くの大型案件に続くものだ。3月には、ディープテック投資家のPlural Platform( プルラルプラットフォーム)が4億ユーロのファンドを立ち上げ、ドイツのVC World Fund(ワールドファンド)は気候変動関連のスタートアップ企業を支援するために3億ユーロを調達した。5月には、ベルギーのベンチャーキャピタルImec.xpand(イメック・エクスパンド)が、半導体やエレクトロニクス関連のスタートアップ企業に投資するために3億ユーロを調達した。

「私たちは回復期を超え、成長期に戻りつつあります。」と、ロンドンを拠点とするVC Atomico(アトミコ)のパートナー、Tom Wehmeier(トム・ヴェーマイヤー)はFinancial Times( フィナンシャル・タイムズ)紙に語った。

今年の大型案件には、ドイツの機械翻訳ユニコーンDeepL(ディープエル)への3億ドル、イギリスのフィンテック・スタートアップ企業Abound(アバウンド)への8億ポンド、ロンドンを拠点とする自律走行技術のスタートアップ企業Wayve(ウェイブ)への10億ドルという途方もない額が含まれる。

クレアンダムの直近のファンドで調達された資金の半分は、米国の投資家からのものだ。クレアンダムの投資家ベースには、年金基金や財団だけでなく、米国の8大大学基金のうち5つが含まれている。

「米国の投資家から、ヨーロッパのハイテク企業への投資意欲が再燃しています。」とクレアンダム社は言う。

同社は最近、フランスのAIスタートアップ企業H(エイチ)社を2億2000万ドルのシード・ラウンドで、ドイツのSaaS企業Codesphere(コードスフィア)社を1800万ドルのシリーズAで、スペインのフィンテック企業Embat(エンバット)社を1600万ドルのシリーズAラウンドで支援している。

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