富山出身→新潟在住の私が歓喜する、五泉市で食べられる「マッシュアップ系富山ブラック」の話でもしようか。
私は19歳まで富山県に住んでいまして、高校の時分などは友達と富山市にある古着屋さんやレコード屋さんなど巡って、その際お昼に度々食べてたのが「大喜」のブラックラーメンでした。インパクトある黒いスープ、ガツンとくる塩味(えんみ)のチャーシューとメンマ、ぶつ切りのネギ、黒コショウの香り。プツプツと小麦感残る、麺。
高校卒業後の富山市の予備校時代や、社会人になって富山出張の際も、たまにお邪魔してましたのです。だから、人並みに思い出の味だったりします。
そして転職。職場は新潟県阿賀野市。(新潟市街から車で40分ほど)ある日のお昼時、営業車で阿賀野市のお隣・五泉市を走っていると、なんだか行列になってるお店を発見。信号待ちにそのお店が気になり食べログで調べると、「中田製作所」というラーメン屋さんだとの事。そして、そこの店主は富山出身の方で、ここでは「背脂ブラック」という、富山ブラックに、燕三条系ラーメンでお馴染み「背脂」をたっぷり纏ったマッシュアップ・バージョンが味わえる、とのこと。。おいおい、マジかと、車を急遽Uターンして、入店!!
結論。これは、「富山ブラック」が進化した先の「完成系」のひとつとも言える、そんなレベルのラーメンだわ。。
「ブラックラーメン」というデフォルトに対して、一切妥協していない。目を閉じると、高校の頃の、旧大和の脇の薄暗い店内を思い出す。富山ブラックに対しての敬意と情熱が注がれた、とても丁寧に作ったブラックです。
そこに、新潟三大ラーメンのひとつ「燕三条系」の背脂の甘みと深みが加わる。
ガツンとくる塩味(えんみ)と、背脂とのマリアージュは、間違いなく生活習慣病まっしぐらの「い・け・な・いルージュマジック」だが、そんな憂鬱など吹き飛ばして「元気出せよ!」と励ましてくれる西城秀樹&スクールメイツばりに、YMCAな逸品に仕上がっている。
地元五泉市にとってはここのお店は「富山ブラックが食べれるおいしいラーメン屋さん」という認識だろう。しかしながら、富山出身で「富山ブラック」も「燕三条系ラーメン」も食べまくった私からすると、両者のリミックスを「オリジナルを超える形」で成立させてくるこのお店の存在は奇跡だし、間違いなく偉業だ。
そう。とんでもねえホンモノが、富山から遠く離れた新潟県五泉市に存在し、しっかり根付いている。そこも何だかロマンチックだわね。富山県民よ、ブラックのその先にある「完成系」の一つを、食べに来てみないかい?日帰りでも食べる価値あり。
追記:あと、「分かってるねぇ」なところが、白米が安くて美味いところ!!!ブラックはとにかくご飯に合う。