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ネトフリ「地面師たち」を観た!(感想文)

いやー、面白かったぜ、地面師たち。これは同名の小説が元ネタになってるらしいが、そちらのほうは読んでない。「地面師」というノンフィクションは読んだ覚えがある。ピエール瀧さんの胡散臭い関西弁や山本耕史さんのイケイケ成り上がりエリートっぷりもサイコーで、映像演出や作品クオリティはネトフリ水準なのだけれど、「ナニワ金融道」的なVシネ感も出てて(特に、勘違い成り上がり会社員役の山本耕史さんのベッドシーンなど)それはそれで昭和平成ボーイにも馴染みやすかった。

不動産関係のお仕事をしているので、相続登記の問題なんかは割と身近なのだが、土地の売り主が詐欺師となるケースは、一般住宅の土地では、なかなかレアなのではないだろうか?やはり大手デベロッパー的な登場人物が出てくる案件でないと、詐欺師が出てくる場面はないのでしょう。

結構素朴な疑問だったのだが、地面師詐欺とは、プロデューサーや役者、ブッキング担当など多くの役割をそれぞれが完璧にこなして初めて成立する劇場的詐欺なのだが、それは詐欺を働いている側の偽造文書が法務局にバレたり、本人が「こんな契約結んでない!」と気付いて「この売買は無効!」と騒ぎ立ててそれが発覚するのだが、今の技術だともっと印鑑証明などの確認書類をもっと精緻に作れないのだろうか?または、冒頭にあったように「本当の土地の持ち主」を拉致などしてさらって匿って、代理人で印鑑登録を変更してしまってから詐欺を働く→詐欺成立後に殺害して「行方不明とする」方がバレることなく成立させることが出来るのでは?とも思った。(もしくは、あくまで契約して契約金を頂くまでを最短距離として詐欺を働くってのが目的だとしたら、捕まることは別に構やしない、というスタンスなのかしら?)

なんにせよ、面白いドラマでした!ネトフリ、やるねぇ!こんな感じでネトフリが、優れた作家さんや役者さんにとって、日本国内だけでなく世界にアピール出来るプラットフォームになって欲しい。そして、優れた作品に対して、世界水準で正当に評価されるきっかけになって欲しいなぁ。なんて。

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