遠野にて
7年ほど前に、岩手県の遠野市に行ってきました。
その時、「遠野物語」で有名な遠野市で奇妙な話を聞いたのです。
今回は幽霊や不思議体験ではなく、遠野で聞いた話の感想となります。
岩手県に行く
とある仕事で新潟市に出張し、仕事が早めに完結したので休暇を取って岩手県に行くことにしました。
私のお目当ては、大好きな小説家である宮沢賢治にまつわる場所の聖地巡礼です。
レンタカーを借りて新潟市から花巻市まで行き、イギリス海岸や、羅須地人協会を感動しながら巡礼した後、ホテルでふっと「遠野に行ってみたい」という衝動にかられました。
遠野にて
遠野は花巻からそんなに遠くありません。
あくる日の朝、さっそく車を飛ばして遠野市まで行ったのです。
遠野駅前でレンタチャリを借りて、見どころめぐりに出発。
河童が出るという、笑えるようなセコイ小川で河童を祀るお堂を観たり、「山口の水車」という古い水車を写真に撮ったり、かなり楽しいチャリツーリングとなりました。
印象深かったのは、実際に姥捨てが行われたという「デンデラ野」や、山裾に鳥居が建っているのに神社は見えずに森しかない場所などでした。
実際、これらの場所は背中のあたりがゾッとしたことを覚えています。
言い伝え おしら様
あらかた有名どころを観て、最後に遠野物語を編纂した柳田国男の記念館らしき所に行きました。
そこで、驚愕するような奇妙な伝説を聴いたのです。
「座敷わらし」や「山姥」の様なポヒュラーなものではなく、何とも奇妙な伝説でした。
その伝説は「おしらさま」という、次のような伝説です。
ある農家の娘さんが、家で飼っている馬と恋に落ちて関係を結んでしまいました。
(・・・ええええっ! )
これに気付いた父親が、怒って馬の首を刎ねたのです。
(そりゃそうでしょ、おやっさんの気持ちは理解できる)
驚愕した娘が馬の背中にしがみつくと、二人(一人と一頭)は天に向かって飛び立っていったのでした。
ムリ、絶対ムリ
この話には、さすがの私も目がマンマルになってしまいました。
だってそうでしょ! 娘と馬ですよ、ウマ💦
このすぐあと、近くにあった「おしら様」を祀る建物で、大量のおしら様を見ることになりました。
それは娘と馬の人形が一対となった、家の守り神だったのです。
「おしら様」は養蚕の神ともいわれ、東北各地で大切に祀られているとのことでした。
でも、でもですよ、娘と馬が関係を持つなんて!
そりゃ、おやっさんも怒るわ。
私がもし牝馬と関係を持つことになったら・・・
ムリ、絶対にムリーっ!!!
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