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〜100レアル〜【南米周遊紀No.5】 

  ここサンパウロは本当に大都会。2週間滞在したが、物価も高くてレストランで飯を食べるなら普通に日本より高い。観光するには正直回るところがあまりないこの地は公共機関は発展してるし、ダイソーもあるし暮らすという見方においては本当に困ることがない。観光するとしたらカテドラルと壁画をみるくらい?あとはサッカーの現地観戦かな。


カテドラル この周りはスリだらけ笑


壁画はめちゃカッコよくて、建物の所有者がアーティストにお金払って書いてもらうくらい

 そんなサンパウロには日系人だけでなく日本で生まれ育った日本人も多く暮らしている。日系の企業の駐在員として来ている人もいれば、この地で稼ごうと単身でやってきて飲食などの会社を作って経営している方もいるのだ。僕は、母親の友好関係のおかげでここサンパウロではそういった人たちとつながることができた(僕の母親は本当にびびるほど友達が多くて世界中にいる。半端ない笑)。僕はその繋がりで出会った人々のおかげで毎週末に開催される駐在員フットサルにご厚意で参加させてもらっていた。旅を続けているとなかなか体を動かす機会がない僕にとっては、本当にありがたい機会であると同時に、社会人の方の現地での話を聞けるのは本当に貴重でたのしい時間であった。ご飯にも連れて行ってもらったし、本当にお世話になった。

 そんな出会いに恵まれた僕だったが、忘れられない出来事があった。あるフットサルの帰りに車に乗せてもらってのだが、車中で一緒になったその日初めて出会った方に別れ際100レアル頂いたのだ。

 渡された最初は、躊躇して
「受け取れません。」
 と答えて返そうとした僕に
「俺も若い頃、旅してた時に出会ったおじさんにこうやってお小遣いもらったんだよね。だから、これでご飯でも食べてよ」
 と言ってくれた。僕は100レアル札を丁寧にポケットに入れた。

 100レアルというと大体2,500円。大金だ。金をもらったからこの瞬間を覚えているのではなくて、その日に出会った名前くらいしか知ってないであろう21歳の若造に
「旅がんばれ、応援してるよ」
と一言だけ残して帰っていった背中がカッコ良かった。

 旅を通してあらゆる人に出会ってきていた僕だったが、この時、自分が培ってきた、これから積むであろう経験をいつか他者に共有・還元できる人間になりたいと思った瞬間だった。

 この2週間、あんこをはじめ本当にいろんな人にお世話になったが、書き出せばキリがないため今回は1つだけ抜粋させてもらった。正直旅をしているという感覚を失うくらい日本人に会ってた期間で不自由が少なく求めている旅の観点からすると刺激が足りなかったが、また違った観点で面白い経験をした期間でもあった。

その方とのツーショット
本当にありがとうございました

旅は続く、、、

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たびんちゅ
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