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青森ヒバに加えたい「温度」とは何だったのか、その答え【店長まゆのこばなし】

きっかけは、開店以来15年ぶりにIKEAに行ったことからでした。

子どもの収納を見に行ったはずが、私が一番反応したのは、まな板の種類と安さ。この価格帯のまな板があるなかで、私たちのヒバのまな板を選び、愛用してくださる方がいる。そのことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになったんです。

使い捨てのまな板が登場する時代だから

使い捨てペーパーのまな板まで登場した現代において、「削りなおして使うまな板」は非常にレア。「次の代まで継ぐことができるまな板」だなんて、「何言ってるの?」って感覚の人が多いんだろうな、と思います。

700円あれば木のまな板が買えて、300円でプラスチックのまな板が買える。そんな世界で、1枚1万円もするような「青森ヒバのまな板」を選んでいただく。そのために私にできることはなんだろう。青森ヒバのまな板が、選んでくださった方の暮らしにもたらす「価値」をどれだけお客様に届けることができるだろうか。

私からお伝えする「青森ヒバ」にもっと熱い「温度」を加えたい!そんな想いで青森へ飛びました。

お客様に育てていただいた私のヒバ愛

私の青森ヒバとの出会いは、とてもお世話になっている方からの紹介でした。はじめはヒバのことも全く知らなくて、ひとつのブランドを運営するということがこんなにも大変だなんて知らなくて。

出産を挟んだこともあり、まさに歯を食いしばる瞬間が何度もありました。実際、陣痛室でイベントの調整をしたり…。

百貨店やマルシェに出店し、はじめの頃はお客様からのご質問に即答できない場面もありました。それでも「自分の言葉」で作り手の方について、ヒバについて、お客様に向き合い話し続けて。そうして、ヒバの魅力、能力の高さ、希少性への理解をもっともっと自分の中に深めて、そうして少しずつ私の「ヒバ愛」は育てていただいた気がします。

ブランドが設立された当初がヒバ熱のMAX ではなく、これからも先もずっと私の「ヒバ熱」は高くなっていくのだろうなぁ、と感じています。

青森に行って見つけたヒバの「温度」とは

実際に青森に行ってみて、感じたのは「血が通う」温度でした。作っている人、そこで暮らす人たちの血が通う温度。青森から帰って、私が「ヒバに加えたい温度」というのは「青森の人と会いたい」ということだったのだと。

滞在中、空港でもバスでもホテルでも、色々な方に親切にして頂いたことも、その温度のひとつかもしれません。本当に青森が心から大好きになった数日で。(絶対また行く!)

青森の方にとって「青森ヒバ」は身近にある当たり前で、家を建てるのにヒバを使い、温泉の床や壁、浴槽まで当たり前のようにヒバでできていて、ごく普通にヒバのチップやヒバオイルが販売されていて。

あまりに青森ヒバの存在がごく当たり前で、こんな風に生活に溶け込むように、青森ヒバを西日本の皆さんに伝えたいなぁ、と思ったのも今回の収穫でした。

青森訪問のその後 ヒバコレが思い描く未来は

私はこれからも「作り手に一番近い、使う人」でありたいと思っています。「魅力的だな」「お役に立ちたいな」と思った作り手さんの、その手から生まれたモノの一番のファンで、これから使う人よりも「少しだけ先に出会った人」という立ち位置。

ヒバを始める前は、無意識レベルで「作る」「売る」「使う」の3つに分類していましたが、青森に行って「売る」というよりお客様と「一緒に使う」という感覚に近づきました。

青森から関西へは、物理的に距離があり、作り手さんが関西に来ることは簡単ではありません。だったら、名古屋から西、関西方面では「西のヒバなら私たちヒバコレにおまかせ!」と胸を張って言えるようになりたい、そう思います。

これからはもっと、ブランドの垣根を超えて様々な作り手さんに出会いたくて。もっと青森の作り手さんとつながって、ヒバコレが「青森ヒバの西の窓口」としてお客様のお困りごとも解決していきたい、と。そんな発見が、今回の青森訪問で得た答えでした。

また、青森へ行きたくて

今回道路工事でいけなかった眺望山には雪が溶けたら絶対に行きます!今度こそヒバの木に触れて、さらに私のヒバ熱は高まっていくのだと思います。今回はベビーカーで一緒に行ってくれた娘は、次の春はもうベビーカーを卒業しているのかなぁ。今はカタコトの娘の「あおもり」はもっと流暢になっているのかなぁ。

青森ヒバと共にある少し先の未来を想像して、また楽しくなってくるのでした。

ヒバコレとは

私たちの青森ヒバの道具店「ヒバコレ」

「モノが簡単に捨てられることが嫌」
「もっと長く大切に使える道具、好きなものだけに囲まれて暮らしたい」

そんな想いで、青森ヒバの道具たちを大切に販売しています。お取り扱いしているのは、青森ヒバのまな板、キッチン道具、防虫剤にヒバのオイルなど。
青森ヒバの道具を通して、あなたの理想の暮らしを一歩でも実現できるお手伝いしたい、と強く想います。

▼オンラインストアはこちら

▼青森ヒバの温度を求めて訪れた青森レポートは、こちらにまとめました。

https://note.com/bright_hornet425/n/ncb2abcf3f2ff


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