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過去に傷つけられた「心の傷」を癒せない人に

▼ はじめに


たまに深夜にテレビをつけるとドキュメンタリー番組がやっていることがあります。

私が見ていた番組は、家族からの性被害を訴える女性の話でした。

(これからする話は性虐待の証言が出てきますので、フラッシュバックなどの症状がある方はご留意ください)

家族からというと父親をイメージしてしまいますが、兄弟からも性被害を受けたことがあるという話を聞いて驚きました。

しかも番組にモザイクなしで出ていた女性は、兄から性被害を受けた後に今度は父親からも被害を受けるというケースでした。

もう一人の女性は父親から被害を受けたことがあり、今は結婚して2人の子供がいて長女は5,6歳なのですが、その子供たちに自分が父親から被害を受けたときの状況を話していたことも驚きでした…

「おかあさんのプライベートゾーンに、おかあさんの父親が手を伸ばしてきて…」

と包み隠さず話していることに違和感を覚えてしまったのですが、子どもたちは

「そうなの?」

と、性についての本に目をやりながら母親の話に相槌を打っていました。

ですが私の目には、子どもたちは

「おかあさんはどうしてこんな話をするんだろう…」

というように映りました…

子供の教育はそれぞれの家庭によってさまざまなので私が口出しすることではありませんが、昔からずっと心理学を勉強している私には、

「この2人の女性は心の傷が全く癒されることなく、時間だけが過ぎているのかもしれない」

という思いになりました。

というのも、最初に話した兄弟だけではなく父親からも被害を受けた女性も話している途中で

「思い出してしまいました…」

と涙ぐむ場面があったからです。

※こちらの番組を参考にしています
言えない心のうちがわを家庭内の性虐待・子ども達の葛藤

何十年前の出来事にたいして当時と同じような気持ちがありありと浮かんできてしまうというのは、心の傷がきちんと癒されていない証拠です。

子供に自分が性被害を受けたときの状況をリアルに伝えている女性も、やり場のない怒りや憎しみをどこに発散したらいいのか?分からないというような感じに思えたのです。

この話を何度も聞かされた子供たちが今度は

「男女の関係って、嫌で汚いものなんだ…」

という印象を持つ可能性も浮かんできました。

この2人の女性はどちらとも、いまだにその当時の苦しみから解放されることなく何かの拍子にフラッシュバックなども経験しているのかもしれないと思ったのです。

この2人の女性がさらに当時されていた被害を話している途中で私自身も気分が悪くなってしまい、番組を見るのを続けられなくなってしまいました…

なぜなら私自身にも辛い過去があり、同じようにフラッシュバックが起きそうな気がしたからです。

私の場合は以前ほどフラッシュバックに悩むことはなくなりましたが、性被害にあっていたにも関わらずそれを誰かに話すことはよくないことだ…とガマンし続ける話はやはり耐えられないものでした。

大人であれば訴えることができる問題でも、子どもであるのにしかも被害を受ける相手が家族という状況は、どんなに嫌な事でも受け入れるしかない…誰にも話してはいけないことなんだ…と自分の心の中だけにしまっておかなければいけないということがどれほど辛いことか?

その状況がもしも自分だったら?と仮定すると、辛くなって見ていられませんでした…

私のように被害にあった話を聞くだけでも気分が悪くなってしまう問題を、実際に経験してしまった人たちはどのようにその「心の傷」を癒せばいいのか?

誰もが辛い過去の苦しみにもがいているであろう、心の傷の癒し方のヒントを紹介していきます。

もちろん、全ての苦しみを抱えた人たちがこの記事を見ることで癒されるのは難しいでしょう。

特にまだ時間が経っていない場合などは、すぐに心の傷が癒えるというのは不可能でしょう。

ですが、この記事では自分自身でその傷を癒していく、共存していくことで少しでもラクになる方法を説明していきます。

(返金申請を受け付けていますのでお気軽に読んでみてください)



▼ SNSによって性被害の問題が増加した!?

この文章は、性被害に関する精神医学的な問題について、特にSNSの影響を踏まえて、現代における性被害の問題が増加している状況やその背後に潜む心理的な要因、治療的アプローチについて述べています。

性被害の増加と社会の変化

最近、性被害に関する話題が増え、特にSNSを通じて被害を語ることが容易になったと感じている専門家が増えています。
過去には性被害を受けた人々が声を上げにくい状況でしたが、SNSやメディアの影響で、過去の出来事についても相談しやすくなり、意識が変わってきていると指摘されています。
特にジャニーズ事務所の問題が大きなきっかけとなり、多くの人々が過去の被害を告白する勇気を持ち始めました。
性被害は以前から存在していた問題であるが、最近の啓蒙活動やSNSの普及により、より広く認識されるようになったというのです。

性被害の精神医学的側面

性被害は犯罪であり、被害者の心理的なケアが重要です。
加害者側には精神疾患や発達障害、反社会的行動が関与している場合があり、その治療も必要です。
性被害を受けた人々にとっても、金銭的な補償だけでは問題は解決しません。
傷を癒し、心のケアが求められます。
精神科的な治療は、被害者だけでなく、加害者の背景にもアプローチする必要があります。
心理的サポートを受けることで、被害者の症状を軽減し、回復を助けることができます。

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