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私たちは人生100年時代ではないと思う

 こんにちは。
 ここ最近著名な方々の訃報がニュースに流れてきていますね。

 鳥山明さん、いのまたむつみさん、田中敦子さん……。

 皆さん、60代です。

 私の母と同じ時代を生きてこられた方々でもあります。
 母も62歳で大腸がんステージⅣがみつかり、64歳の若さで亡くなりました。

 確かに、私が勤めている病院に入院されてくる患者さんは80歳以上。

 103歳の方もちらほら。

 私の祖母も101歳であの世からお迎えが来ましたし、祖父も98歳と、100歳には及びませんでしたが、かなりの高齢で亡くなりました。

 こうした方々をみると、人生100年ぐらいは続きそうだと感じますが、よく考えてみて
ください。

 今、80歳以上の方々の生活環境と、私たちの生活環境。

 まったく違うんです。

 衛生状態も食事内容も、交通機関も、まったく違うんです。

 今、80歳以上の方々は、過酷な環境を生き延びてきた方々。
 本当に丈夫な方々なのです!

 じゃあ、今の私たちはどうでしょう?

 食事は柔らかくて栄養満点。むしろ過多になっているし、なんなら偏っている。

 昔は暗くなったら寝てました。

 現代はいつまでも煌々と明かりが灯り、時間を気にせず、テレビ、YouTube、ゲーム、スマホなどで睡眠時間をゴリゴリ削っています。

 移動手段は車や電車。
 足腰の強さなんて、へなちょこレベルです。

 近代化が進み、欧米文化もやってきて、生活が豊かになった日本。
 この時期に幼少~青春時代を過ごしてきた人々が、おそらく今60歳を超えた頃合いではないでしょうか?

 癌のリスクが増して、それ以外の病気も増えて、結果的に健康寿命も縮まる。

 そう考えると、今の私たちに人生100年時代というのは、ちょっと難しい気がしてなりません。

 もちろん、その結果が出るのは20年から40年後でしょう。

 あるいは、数年後には「人生100年時代」が死語になっているかもしれませんね。

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