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はじめて本気でSOSを出した日


先日、職場で先輩に叱られた。

余計なところに時間をかけて、優先順位と緊急性の高い、やるべき事ができていない事を指摘された。
先輩や上司に迷惑をかけるような内容だった。
あと私の報連相が下手くそだったのと、小さな事だけど報告しなかった事が、先輩の信頼を損ないかねない芽になりそうな事だった。

その流れで「できないということは恥ずかしいことじゃない」「たとえば部下があなたのような困っている状況だったら、どうする?」と聞かれて、「手を差し伸べて助けます」と答えた。
「じゃあ、自分が困っているのだったら、どう?」と言われて、ぐうの音も出なかった。
先輩にたいして初めて「困ってます。やるべき事ができていません」とSOSを出した。
きっと、弱々しい声をしていたと思う。
泣きそうだった。

仕事を持ち帰ったり、残業したり、自分がなんとか頑張ればできると思っていたし、今まではそれでなんとかしてきた。
でも今回はできなかった。

人にお願いすることが苦手だ。
助けを求めることも苦手だ。
SOSを出すことも苦手だ。
頼れる人はいない。
自分で自力で頑張るしかない。
万が一自分でどうにもならなければ、誰にも気づかれず、静かに溺れて沈んでいく。
そんなセルフイメージを持っていた。

私生活だと、そういう私に気づいて、先回りして助けてくれる人はいた。

カウンセリングとコーチングと周りの人たちのおかげで、公私共に簡単なことはお願いできるようになってきた。

でも、肝心な重めの事はなかなかお願いできず、助けを求められずにいた。
自分の課題だった。大きな壁だった。なかなか崩せずにいた。

そんなタイミングでの出来事だった。

昨年書いたnoteに引き続き、なんかもう今までの自分のやり方では先に進めないから、脱皮をしなきゃいけない時期のようだ。

価値観の一新、考え方や言動を変えるという時には必ず、「さなぎから蝶になる時、さなぎの中の幼虫の姿は一度どろどろに溶かして、蝶になるための新しいパーツを作り替える」という話を思い出す。
今の私は、それに近い。




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