うちに家畜はいない。緑肥のゆくえ
前に私が不耕起栽培をする上で参考にした本を紹介しました。
この本には「どんな場所に住んでいても(中略)原則はいつも変わらない。」として「土の健康五原則」を挙げています。その5番目に「動物を組み込む」とあります。まず思ったのは、しまった!うちには牛がいない!緑肥を植えても食べてくれる家畜がいない!でした(笑)。もちろん養分の循環を促すのは家畜だけではないです。生態系が健全に機能すればなんとかなる、と私は思っています。
緑肥を初めて植えたのは2023年。緑肥は育てた後土にすき込むように使われているのを知りました。
不耕起栽培では違う使い方をします。土の表面を覆う、土の中に「生きた根」を保つようにします。
なぜなら、風や水による土の流出を防ぎ、水分の蒸発や雑草の発芽を抑えるために、土の表面を覆って土壌生物のエサや住処を増やし、土の中に「生きた根」を保つことで土壌生物に炭素を送り込み養分循環させるという役割があるからです。
最初の緑肥は三種類。ライムギ オーガニックライ 、野生エンバク アウェナストリゴサ、ヘアリーベッチを敷地半分に植えました。全面に植えられなかったのは既存の植物の鉢の置き場所がなかったからです。芽が出るまでフンをしにやってくる動物対策として不織布で覆いました。
種を撒き、花が咲いたり穂が出てきたら根っこを残して切り、それで土を覆います。今もこのように使っています。
緑肥が発芽した頃、ようやく敷地内の大部分の瓦礫の撤去が終わりました。瓦礫の撤去の際には結果的に耕すことになりますが、それだけでも土は匂いもなく団粒構造みたいなのはできてきた気がします(作業に必死で写真がないのが残念)。
掘り返すのは最後だと思ったので、掘り返したところにはついでにカドタ式で作った生ゴミ堆肥を全面に入れました。土の状態はまだグレーの層とくっきり分かれていた部分もあり、もっと耕したい衝動に駆られました。
ついに地植えへ向かいます…つづく!
追記:誰にも話せませんが、家畜を飼うのはずっと選択肢にはありました。
牛は無理だとして(数十年前はこの敷地で飼っていたそうですが)、ニワトリは?…昔小学校帰りに露天で売っていたひよこをねだり、数羽飼ったことを思い出しました。あれも無理です。ミニ豚やら亀まで突っ走って考えました。だってこの本の家畜のポジションが大きくて…大いなる理想に引っ張られ妄想は尽きません。
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