見出し画像

忌引休暇が少なすぎる

日本の会社だと、配偶者が亡くなったときの忌引休暇は10日ほど、両親が亡くなったときは5日くらいまでと設定されていることが多いと思う。祖父母など、関係が遠くなるにつれて休暇は少なくなる。

1参列者として葬儀に出て帰ってくるだけならこの期間でも十分かもしれないが、以前書いたように、当事者としていろいろな手続きをするとなると5日ではとても足りない。

残されたのが高齢者だけであれば、その親族が有給も使いつつ対応せざるを得ない。父の死を経験し、私自身は少なすぎると思った。

一人に負担がかからないようにするために諸々の対応を役割分担することも大事なのだが、葬儀や相続などは、だれか主担当を置き、その人がまとめるようにしないと先に進まない。ましてや夫婦仲や兄弟仲が悪かったりすると余計に難しくなる。

終活で、残された遺族に負担をかけないようにするのであれば、こういったところも考慮する必要がある。

日本は、これからベビーブーマーたちが寿命を迎える時代に入り、多死社会になると言われている。会社組織などで、こういった対応で欠員が出てくる可能性も多くなるだろう。

縁起でもないからと先送りする人が多いが、これからの時代、リスクしかないと私は思う。一人っ子で親戚付き合いが疎遠な家庭に生まれた子供にとって、両親が立て続けに亡くなったらかなりの負担となる。

シミュレーションや親族との話し合いといったことはなるべく事前にしておいたほうがいいと思う。

いいなと思ったら応援しよう!

花村みのり
よろしければ応援お願いします。執筆の励みになります。