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だまされた人たちの80パーセントは自分はだまされないと思ってる。でもね...これが国際ロマンス詐欺‼︎ ダーリンは戦場詐欺師 (改) Day 2

これは、わたしが数年前に出あった国際ロマンス詐欺とのやり取りの記録です。

今思えばおかしいところ満載なのですが、心引きずられていく様子をお楽しみください。

詐欺集団のやり口を知ることで、これが詐欺被害の抑止力になれば幸いです。

Day 2

C: ハロー、昨日はさようならも言わずに去ってしまってごめんなさい、お詫びします。

S: 問題ないわ。

C: 今日は何してた?

S: 別に、怠惰な日曜を過ごしていたわ、あなたは?

C: 笑、何も予定はないよ、言い忘れていたけれど僕はニューヨークで育ったんだ、そして今、シリアのダマスカスで仕事をしている。

S: ええええええ!危険 ~

C: そうだね、僕の仕事はシリアスだね、でも内戦や衝突の写真を撮ることで世界中にシリアの現状を知ってもらってシリアの人たちに平和が訪れる手助けになっていると思っている。

うわわ ~、戦場カメラマンとお友達になっちゃったよ。
どんな激しい戦闘戦を撮っているのだろうか。
どんな暮らしぶりなのか。

思いがめぐります。

そんなことに始まって彼の身の上話を聞かされることとなりました。
彼はその当時 55歳、シングルファーザー、息子は 10歳、奥さんを 5年前に 37歳で乳がんにより亡くしたとの事。

子どもはニューヨークの私立学校に入れてガーディアンと呼ばれるお世話係が面倒を見ているのだそう。

彼曰くガーディアンというのはいわゆるベビーシッターみたいなもので、きちんと教育を受けた、より高度なお世話ができる人らしい。  

シリアのダマスカスには 2年契約で滞在しており今はその 2年目、もうすぐ契約が終わるとのことでした。

C: 普段は自分のこういった身の上話はしないけれど、キミはとても感じがいいから君に話すことは正しいことだと感じてね、友達になれてうれしいよ。

S: あらそう、私もよ、会えて嬉しかったわ。

C: ところでキミは独身?

一瞬躊躇しつつも相手が子持ちシングルという同じ境遇につい気持ちが緩んでしまったのです。

S: あー、そうね、私はシングルマザーなの。

C: 本当に?!

S: ええ。

C: 僕もだよ。

だから聞いたってそれ・・・  

すかさず彼は自分と子供が写った画像を送ってきました。  ・・・分厚い胸板に視線釘付け(苦笑)
そしてあどけない顔の少年と手をつないで写っている。
お世辞の意味も込めて目がハートの絵文字を送ってしまいました。  

C: キミのことも聞かせてよ、家族のこと、子供のこと。

S: OK、私は息子が 2人いるの、上の子は 20歳、で、

C: サンドウイッチ。

S: は?

C: 今、サンドウイッチ食べてる、で、キミは歳いくつ?

失礼なやっちゃなぁ・・・ まだ話が終わってないのに。 

S: 私の年齢は忘れちゃった。

C:  ハハハハハハハハハハハ!面白いね、でも若く見えるね。

年齢を言っていないのに「若く見える」も何もないだろう、何言ってんだコイツは。

それからなぜ離婚するに至ったのか、シングルになってどのくらいなのか、そんなやり取りをしました。
普段なら絶対に自分の身の上話、ましてやシングルだなんてめったに話さないのになぜかペラペラ喋ってしまった自分に驚く。

でも、そんな簡単に自分の話をしてはいけません、あとから本当に仲良くなった時に本当のことを話しても、自分を守るためについていた嘘であれば友達なら許してくれます。

S: でもね、このことはあまり人に話していないのよ、だから内緒にしてね。

C: 話してくれてありがとう、とっても嬉しいよ、僕も話したいことがたくさんある。

S: OK、あなたの番よ。

聞くところによると彼の父は軍人で彼が 2歳の時に戦場で亡くなった、そして彼の母は彼が 12歳の時に心筋梗塞で亡くなった。
そのため叔母のもとで育ち、やがて写真の勉強を始め、写真の学校を卒業して 2年後に叔母も亡くなり天涯孤独になってしまったとのこと。

父親の影響もあって戦争が子供に与える影響があまりにも大きく、これ以上不幸な子供を増やしたくない、少しでも多くに人たちにシリアの現状を知ってもらいたい、そんな気持ちから戦場カメラマンという仕事をしているそう。
もちろんお金になるというのもある、と。

そして結婚して子供が生まれ、幸せに暮らしていた矢先に 37歳の若さで奥さんがまだ 5歳の子供を残して亡くなってしまう。

※(注) ⬆️この人物設定も国際ロマンス詐欺では典型的なようです。こんな身の上話をされたら疑ってくださいね。

S: 言葉が見つからないわ・・・

C: 聞いてくれてありがとう、キミは素敵なお母さんだね。

S: あら、ありがとう。

C:  I   adore you. I am so proud of you.(あなたを敬愛します、あなたをとても誇りに思います)

いきなりそんなことを言われる筋合い無いんだけれど・・・  好かれるような何の根拠も見当たらないのにこういうことを言ってくる輩には十分ご注意ください。

誰でもいいから結婚したいか、日本人と結婚して永住権が欲しいか・・・あるいは詐欺師だから。  

C: 今度電話してもいいかな。

グイグイ来過ぎでしょ・・・  

S: 私、英語が得意じゃないの、文字を読むことはできても聞き取れるかわからないわ。

C: 声が聴きたいだけなんだ、お願い、ダメかな。

S: わかった、この次ね。

と、言っているそばから電話のコール音が鳴る、怖くて取れない。
取った途端に電話が切れた。  

S: ごめんなさい、取ったんだけど切れちゃったわね。

C: 一瞬だけ聞こえたよ、キュートな声だった、もう一度掛け直していい?

しかしどうもうまい具合につながらない。  

S: ダメみたい、今日はここまでね。

あーあ、なんだか私、彼を落としちゃったのかしら、ルパン三世の石川五エ門じゃないけど、「また、つまらんものを落として(五エ門の場合は斬って)しまった、なーんてね!」などと今振り返るととんでもない思いちがいをしておりました。  

あちらとしては私が本当に女性なのか確かめたかったのだと思います。

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