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【解説】作品分析の観点 キャラクター編

たくさんweboonや漫画や映画の分析をしてきたが私が分析する時にまず考えていることをまとめます💡

参考にしている参考書は
・「感情」から書く脚本術



🚩キャラクター分析の観点

🍀キャラクターと読者の絆作りができているかどうか

これができていない作品は短期打切りである。そりゃそうだ。主人公がやることや起きる出来事への関心を持って貰うには、まずキャラクターに関心を持って貰わないといけない。また、初め読者は物語で起きる出来事には中立的な反応しかできない。何故ならば、何が重要で、何がよくないことなのかの判断軸を持ててないからだ。だから早く主人公の目標やその感情的な理由を見せて、主人公の視点を持って貰う必要がある。

👀読者がキャラクターを理解し、共感し、関心を持って貰うこと ができているかどうかのジャッジ方法。言い換えるとキャラクターの気持ち理解できているかである。
*キャラクター分析にはもう1点目的がある。それは理屈抜きで感じたい感情体験ができているかのチェックである。何故ならばプロットと同様キャラクターもその役割を負うからである。今回はここは省いて考える。

📍Step1
キャラクターを理解して貰えているか←理解できないていないとキャラクターの感情を理解することができないから
What
 -目標
 -目標の理由
 -特徴
 -態度
-欠点
How 描けているか
①名前と自己紹介
②第3者活用 噂話 と 人間関係
③台詞 
④対比 ・自分vs自分 ・自分vs他者 ・自分vs環境
⑤反応・行動・決断
⑥身振り・小道具・象徴

📍step2
ドラマを作り、キャラクターの感情を読者が感じれるようにしているか 
これからの物語の感情体験して貰うため

📍step3
読者の関心を掴めているか 面白いと思って貰えているか 心を掴むため
what
-独創性 独自な物に惹かれる how 価値観 態度等 で表す
-複雑さ 逆説        how 内面的葛藤 人格の違った面を見せる
-欠点と問題←対立の可能性を引き出すから how 恐怖で見せる
-バックストーリー ←独自的なものに惹かれるから how 過去のエピソード
-ゴースト ←内面的葛藤 複雑さ や対立を引き出すから how 現在もキャラクターを苦しめている話を描く

📍Step4
キャラクターへの好奇心と期待を持って貰えているか 先を読んでもらうため
 
what
-謎めいた過去  how:能力と秘密
-謎めいた現在  how:言動
-謎めいた未来  how: 

🍀読者からキャラクターへの印象を持って貰えているかどうか

👀読者から客観的に見たキャラクターへの印象作りができているかのジャッジ方法
 L印象作り=共感をすぐに奪えていないと、ドラマ作りができない。ということはもっと深い所でのキャラクターの感情を理解して貰うことができないということ
what
-可哀想
-好感度高い
-憧れ

一番大事なのはドラマ作りをすること。キャラクターへのすぐに持てる印象作りに失敗している場合はドラマを作り感情に共感して貰うことは非常に難しいと言える。

ここまではキャラクターと読者の絆作りができているかどうかの分析方法でした。紹介した中でも特に分析する際に注意が必要なことも解説しておきます💡

・脳が読みたくなるストーリーの書き方

📡①キャラクターの感情を描けているか
 描いてはいるけど読者に伝わっていない作品は感情を伝えられていないことがほとんどの原因です。感情の伝え方は
①外面的な反応
②内面的な反応
③読者の直観を通じた反応
である。感情が伝わらない漫画の場合は②が抜けたり、①の絵が効果的に描けていないことが多い。

📡②主人公の目標が持つ意味を描けているか
 ただ目標を目指す人には興味を持たない。大事なのは目標が持つ意味である。目標の理由が感情的なものでない場合、読者は失敗した時に主人公がどのような気持ちになるか想像できないので、物語で起きる出来事の結果に関心を持つことができない。目標を持つ理由を感情移入ができるものにできているかはチェックをしよう。読者が読んでいても面白くない作品は目標の理由が描かれていないか、感情移入できるものになっていない時がほとんどである。

📡③具体的に書けているかどうか
 一般性はドーパミンの分泌を押さえてしまう。どういうことかというと、人は具体的なことでないと頭の中で視覚化してイメージすることができない。人は見えることしか考えることができないのだ。つまり、退屈な気持ちになるのだ。そしたら読むことをやめてしまう。だからこそ、一般的なことや抽象的なことになっている点がないか確認をしよう。面白くない作品は殆ど具体性がなかったり、ある特定の箇所が具体的に描かれないのだ
“特定の事象”が消えやすい6つの場所
①登場人物の行動の理由
②メタファーが明らかにしようとしている物事
③ある状況を主人公に思い出させる記憶
④意味のある出来事への、主人公の反応
⑤主人公が出来事の意味の理解に苦しんでいる時、頭に浮かぶ可能性
⑥登場人物が考えを変えた理由となる理屈

📡④思考の流れを見せれているかどうか
 
物語とは、プロットからプロットへの移動が何故起きたのかを明確に表すものである。人は原因と結果を追いながら、言い換えれば明確な思考と感情の論理的な流れを追いながら物語を楽しむ。面白くない作品はここが描けていないのだ。確認方法は
場面ごとの主人公の 行動⇒反応⇒判断 の中がきちんと具体的にかつ、論理的に描かれているかを確認する。特に結果が描かれないと読者は物語を理解できず読むのをやめてしまうことになる。

今回はキャラクターに注目した分析方法を紹介した。

別の記事ではプロットやフックに注目した分析方法も紹介しているので読んでみてください!🍀

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