系列位置効果
キャラクターを立てること、つまりキャラクターを読者に印象付けることはキャラクターism の漫画では何よりも重要なことである。
小池一夫氏は、ファーストシーンでキャラクターを立て、ラストで遊びを入れ、印象を残せ と仰っている。
今回はファーストシーンとラストの遊びが何故読者の記憶に残るかを「系列位置効果」を使って説明する。
📚系列位置効果
L記憶にまつわる現象
最初と最後に提示された情報は記憶に残りやすく、中間は忘れやすい傾向
図のように人は最初と最後の物事を覚えやすい傾向がある。
🚩系列位置効果を理論づける2つの現象
🍀初頭効果
L人物やものごとの第一印象が長期間に渡って残ること
🌸親近効果(Recency effect)
L人は最後に与えられた情報や直前に与えられた情報がより強く印象に残りやすいという現象
初頭効果は長期記憶、親心効果は短期記憶に残りやすいと言われている。
📡創作に活かすこと
キャラクターを立てるならファーストシーンとラストの遊びに力を入れることが最も効果的であるので、力を入れるなら最初と最後である✨
参考文献
・鹿取廣人 (編)・杉本敏夫 (編)・鳥居修晃 (編)・河内十郎 (編) (2020). 『心理学 第5版 補訂版』 東京大学出版
・服部雅史・小島治幸・北神慎司 (2022). 有斐閣ストゥディア『基礎から学ぶ認知心理学 人間の認識の不思議』 有斐閣
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?